
肝臓は比較的強い臓器ですので、肝硬変のごく初期には自覚症状がほぼ現れません。自覚症状が出始めた頃には、肝硬変がある程度進行しています。ここでは、肝硬変の症状について、症状の現れ始めから重症のものまで挙げていきましょう。
目次
初期の症状は?
まずは、発症直後の症状から見ていきましょう。
筋攣縮
運動をしていなくても、足や手や指など様々な体の箇所がつりやすくなります。
蜘蛛状血管腫
1mmから3mm程度の赤い発疹が現れ、その周りの皮膚も赤い発疹を中心に数ミリから2センチ程度の範囲で赤くなります。赤い発疹を中心に毛細血管が広がったものです。顔などを含め、胸から上に現れやすく、背中にも現れます。
手のひらが赤くなる
上記の蜘蛛状血管腫のひとつです。手のひら全体ではなく、指の付け根や、手のひらのふっくらとした部分が赤くなり、そこに赤か赤紫の斑点があるように見えます。
体が怠い
肝臓の機能の低下により、代謝に異変が起きて全身に倦怠感や脱力感を感じます。
食欲不振
肝硬変の影響で胃に様々なダメージが与えられ、食欲が低下します。
右上半身に異変を感じる
体の右側の肩・背中・脇腹・腰などに圧迫感や痛みを感じます。
症状が進行すると…
さらに、病気が進行するとどういった症状が見られるのかを見ていきましょう。
むくみ(浮腫)
足のむくみからはじまり、全身にむくみの症状が現れるようになってゆきます。
腹水がたまる
お腹に液体がたまり、膨満感を感じます。肝硬変が進行してゆくと見た目にもお腹が大きくなり、たまった液体のために体重が増加します。吐き気や腹痛を伴うこともあります。
脳の働きの低下
ぼんやりしたり、認知症のような症状になったりと様々な症状となって現れます。重症になると意識障害が起こり昏睡状態となることもあります。
手が震える(羽ばたき振戦)
上を伸ばした時などに、手が不規則に震えます。鳥の羽ばたきのような震え方をします。
皮膚がかゆくなる
黄疸が出る前に皮膚がかゆくなることがあります。
黄疸
体の皮膚や目の白い部分が黄色くなります。黄疸が出るようになると肝硬変がかなり進行しています。
ホルモンバランスが崩れる
体内のホルモンバランスが崩れ、男性では女性のような乳房なることもあります。
その他
尿の色が濃くなる・出血しやすくなる・爪が白くなる・吐血するなどの症状が現れます。
まとめ
肝硬変にはこのような症状が現れますが、食欲不振や体のむくみには他の病気が原因のこともあるように、これらの症状の全てが肝硬変特有の症状というわけではありません。
ですが、先に述べたように肝硬変で自覚症状が現れた時には病状はすでに進行しています。思い当たる症状がみられたら、早めに検査することをおすすめします。