
「脳梗塞」という言葉は聞いたことのある方も多いでしょう。家族が、もしくは知人が、脳梗塞になったという方もいらっしゃるかと思います。 脳梗塞はいくつかの種類に分ける事ができます。 ここからはその中の1つ、心原性脳梗塞について紹介をしていきます。
原因は?
「心原性」とその名の通り、心臓に原因がある脳梗塞のことです。 具体的に言うと「心臓で出来た血栓が脳の血管に詰まる(これを”塞栓”と呼びます)」ことで、脳梗塞を起こした状態を指します。
血液は、体内にある状態であれば基本的には固まる事はありません。 しかし、不整脈などの心臓の病気があるとその血液は固まってしまうことがあり、出来上がった血の塊が血流に乗って脳に到達し、脳の血管を詰まらせてしまうのです。 これが心原性脳梗塞です。
症状は?
脳の血管が詰まり、脳の働きに異常が出ることで、様々な障害が現れます。
例えば、体の運動機能が障害されます。 手や足が動かしにくくなったり、麻痺が起こって感覚が鈍くなったりしびれや痛みが出ることが多いです。 また、言語にも障害が出ます。ろれつが回らなくなったり、話したいのに言葉が出にくくなることもあります。
さらに視野がかけたり、物が二重に見えたりと目にも障害が出ることもあります。 その他にも、体のバランス感覚が崩れ、ふらつきが出たりうまく歩けなくなったり、めまい感が出たりします。
脳梗塞にもいろいろあり、起こっても症状もないものもあるのですが、この心原性脳梗塞は症状が強く、突然発症し、生命の危機に直結する、大変危険なタイプの脳梗塞です。
治療法や薬は?
脳梗塞では、治療は一刻を争います。 疑わしい症状がでたら、すぐに脳梗塞に対応している病院へ行くことが重要になってきます。 発症から時間が経てば経つほど、治癒の可能性は低くなります。
心原性脳梗塞と診断されたら、どのような治療を行うのでしょうか?まずは、血管に詰まっている血の塊(血栓)を取り除くことができればそれが一番です。 発症後すぐの場合、血栓を溶かしてくれるt-PAという薬の注射が有効な事があります。
しかし、時間が経ってくると効果がありません。 その場合は別の薬を使って、血栓を取り除き、血流を回復していくことになります。 脳の血流障害は、脳の細胞に障害を与える事もあります。
脳の細胞を保護する薬を投与したり、脳のむくみを取るお薬も使われる事があります。 ある程度時間が経ち、回復してきても、心臓に原因があればいつまた再発するかわかりません。そのために血の塊を防ぐお薬を飲み続ける必要があります。
まとめ
このように心原性脳梗塞はじめ脳梗塞は非常に恐ろしい病気です。治療が遅れると、死に至る事も珍しくはありません。心原性脳梗塞は高齢者の病気というわけではなく、心臓に何か異常があれば、若い方にも起こる可能性はあります。疑わしい症状が出たら、とにかく急いで病院に行くことが重要です。