ばね指は指の使い過ぎが原因で起こっている事が多く指の曲げ伸ばしの時に痛みがあったり、ひっかかる様な感じがあったりします。
ばね指の症状によっては痛みの緩和や、予防にストレッチが効果的な場合があります。ストレッチのばね指に対する有効性などについて見ていきましょう。
ばね指へのストレッチの効果
炎症が強い場合はストレッチなどの物理療法は避けなければなりませんが、予防のためや炎症が軽い場合にストレッチを行うと血行が促進されたり、過剰な筋肉の緊張が緩和し痛みの軽減や指の動きづらさの改善に効果があります。
普段から一定の時間、家事や仕事で指を使ったら休息して指を休ませるように心掛ける事も大事です。そして、その時に手や指のストレッチをしたりマッサージをすると良いでしょう。また、指だけでなく手首や腕、肩にかけてストレッチでほぐしたり、マッサージするとより効果的です。
ストレッチなどの物理療法は装具やテーピングなどでの保存療法と併用する事で効果が上がります。
ばね指のストレッチでの治療方法
ばね指による痛みがある場合には、まず保存療法により患部の安静を保ち痛みや炎症を軽減させてから、痛まない範囲でストレッチを行います。基本的には関節の動きを円滑にして指の動きを良くしたり血流を良くするためのストレッチを行います。
自分で出来る簡単なものでは腕を伸ばし、指を閉じたり広げたりしてグーパーの要領で数十回繰り返しこわばりをほぐします。
手首を内側に曲げて10秒間キープし、次に反対側に曲げてまた10秒間キープする動きを1セットとし5セット行う方法もあります。腕の筋肉が伸びて気持ちよく感じる程度で行うようにして、痛みが強まらないように気を付けましょう。
指をテーブルなどの上に置き、ばね指になっている指を反対側の手でゆっくりと内側に曲げます。次に反対側の手で外側に反らし指を真っすぐにしたままゆっくりと内側に曲げるストレッチ方もあります。
痛みが出ないようにゆっくりとしたストレッチングを行う事が大事な点です。
まとめ
炎症が強くないばね指であれば、安静による保存療法とストレッチなどの物理療法の併用で症状の改善に効果が期待できます。しかし間違った方法で行うと、より症状を悪化させてしまう可能性がありますので専門医の指導の上で行うようにしてください。
ばね指は早期発見、早期治療が治癒率を高めるうえで大事ですが、仕事などで指を酷使しがちな環境にいる方は予防を意識する事も重要です。
ばね指になってしまわないように普段から指の緊張や疲れをとるために指だけでなく、手首、腕、肩にかけてのストレッチを行い筋肉を和らげていくようにしましょう。