たかが小指、されど小指。ふとした拍子にタンスにぶつけたという苦い経験を誰しも持っているのではないでしょうか。今回は、足の小指をぶつけて、腫れてしまった時にどうすればいいのかについて解説していきます。
症状
足の小指をぶつけた場合、考えられる症状は骨折か打撲のどちらかになります。それぞれの特徴を見ておきましょう。
骨折の場合
激痛を伴い短時間で指が腫れ上がります。内出血があり、指の色が紫色に見えることがあります。指を動かすことが難しいです。
打撲の場合
内出血を伴いますが、痛みは弱く、指を動かすことができます。
治し方
骨折であっても、打撲であっても、応急処置の方法は変わりません。
まず、氷水で患部を冷やします。その後、ぶつけた小指と薬指の間にスポンジなどを挟み、テーピングで固定します。できれば足を高めにすると、足のむくみが避けられます。
軽い骨折は打撲と似ているので、専門家でも診断が難しい時があります。痛みが弱く、腫れも引いたからと骨折を放置すると、曲がった骨がそのままでいつまでも鈍い痛みが残ることになります。
ですから、すぐに整形外科へ行き、レントゲンを撮ることをおすすめします。大人は、自己判断をしがちで、骨は折れていても、痛みがなければ、自然治癒で治るなどと軽く考えて、専門科へ行かない人が結構います。
確かに骨は自然治癒の可能性を秘めてはいますが、骨がずれたままで、自然治癒を期待すると、後日、骨を切断しなければならなくこともあります。ですので、自己判断はできるだけ避けましょう。
注意点
整形外科は一般の内科と違い、見つけるのが難しかったりします。見つかったとしても、時間や距離の問題で通院が大変なことが多いです。
また、治療をしても完治までに数ヶ月かかることがあります。タンスの角ばかりか、壁やテーブル、椅子など、家具に足の小指をぶつけて病院に通う羽目になったという人は結構います。
小指の治療のために手術で入院したり、麻酔をかけられたり、赤外線治療を受けたり、切断したり、毎日のように整形外科は賑わっているというのも事実です。子供やお年寄りに限らず、大人もたくさんいます。
恐らく、多忙な日々を送っていることで、ついウッカリ、慌ててぶつけてしまうことが原因のようです。できれば、もう少し穏やかな動作を心がけるといいかもしれませんね。
まとめ
今回は、足の小指をぶつけた時の腫れの治し方について解説してきました。足は全身を支えてくれる、と言うことは健康を支えてくれる大事な体の一部です。小さな小指に感謝したいですね。