
足の裏や指に出来る痛い魚の目。痛みを放っておくとその痛みをかばおうと姿勢が悪くなり腰痛などが発症する危険もあります。悪化する前に適切なケアを行いましょう。ここでは、魚の目の芯の正しい取り方をまとめていきます。
目次
芯を無理に取ろうとするのは危険!!
魚の目の芯は長い間圧迫されることによって角質が分厚くなり、皮膚の深いところまで成長し円柱型のくさびのようになってしまいます。
この芯を「角質柱」と言い、かなりの硬さで皮膚の奥にくい込むように成長しています。
芯が黒くなっている場合は、真皮から血が滲み出て固まっている状態の可能性があります。そうなっている場合ははさみやピンセットなどて簡単に取れるものではありません。
自己流で無理やり芯を取ろうとすると、そこから雑菌が入って化膿してしまう恐れがあるので適切な方法でケアしましょう。
自宅で出来る魚の目の芯の取り方は??
魚の目は自然治癒することはなく、芯をしっかりと除去しないと治りません。治癒後の跡が残らないようにするには、皮膚の奥深くから確実に芯をじょきょし、数ヶ月かけて皮膚の再生を待つことです。
ここでは、自宅で出来る対処法として、市販薬を用いた方法を紹介していきます。
スピール膏

市販品も多く、貼るタイプでよく目にするのが「スピール膏」です。手頃な価格で販売されていて、比較的扱いやすく誰でも簡単に出来ます。
「スピール膏」を貼って2日位すると皮膚が白くなって剥がれます。軽度のものであればポロッと取れますが、自然に取れない場合は、痛くない程度でピンセットを使って除去します。
芯が確実に取れるまで治療を繰り返します。芯が奥深くまで成長していないものであれば1ヶ月くらいで治癒するでしょう。
ウオノメコロリ

液状の薬「ウオノメコロリ」も有効です。成分に含まれているサリチル酸が角質を柔らかくしてくれます。液状なので指の間に出来た魚の目の治療に最適です。患部に薬液を塗るとすぐに乾燥して白い膜が出来ます。
この膜が角質を柔らかくしてくれ、何度か重ね塗りすると白い膜が浮かび上がって来るのでその膜を剥がします。1日1回お風呂上りに繰り返し行うことで、そのうち芯ごと剥がれ落ちます。
軽度のものならこのやり方で大丈夫ですが、芯を完全に除去できるまで時間を要します。また、芯が深いところにあると取り切れない場合もあります。
自分で治療するときは…
自分で治療しても良くならない、症状が悪化してきた時は早めに皮膚科へ受診しましょう。専門医で安全な治療を行うことが完治への近道です。
芯をとった後のケアは??
魚の目の治療で最も大切なことは、芯が全て除去できたかどうかです。芯をとった後を指で強く押してみて痛みがあるようなら、除去しきれていないことになります。この場合は引き続き治療を続けて下さい。
痛みもなく完全に除去されたようであれば、消毒し絆創膏を貼るなどして雑菌が入らないよう保護しましょう。
芯が取れたばかりの患部はとってもデリケートなので素手で触ったり、保護しない状態の素足で歩いたりしないようにしましょう。ちょっとした雑菌が炎症や化膿の原因となることを忘れないでください。
病院での治療法は??
病院では魚の目の深さや大きさ等を細かく調べて、その状態に合った治療をしてくれます。皮膚科で治療すれば、芯までしっかり除去することが出来るので再発はほとんどありません。
代表的な治療法をいくつかご紹介します。
薬剤を使っての治療
軽度のものは自宅でのケアと同じようにサリチル酸を含む薬剤を使用して患部を柔らかくし、時間をかけて除去します。時間はかかりますが、自宅で行うよりも安全で確実に除去出来ます。
メスによる切除
魚の目が進行して、芯が深く大きい場合は局所麻酔を行ってメスで除去します。患部を切開して除去を行うので、人によっては術後の傷跡の痛みが強い方もいるようです。
レーザー治療
局所麻酔をして「炭酸ガスレーザー」などを患部に照射して、芯だけを除去する方法です。この治療法は深い芯も除去可能で出血や痛みもないのがメリットです。しかし、保険適用外のため費用が比較的高くなってしまいます。
液体窒素を使っての治療
液体窒素で皮膚を凍結させ、細胞を壊死させて除去します。
まとめ
症状が悪化してからの受診では、治癒するまでに時間も費用もかかってしまいます。気になり始めたら早めに受診し、再発の可能性がないよう確実に治すことをおすすめします。