
息切や疲労感、倦怠感などは日常生活で起こりやすい症状ですが、健常者では数日もすれば回復します。極度の倦怠感や疲労感、少しの階段を登っただけでも息切れがする、または呼吸困難が起こるなどは体内のどこかに異常がある可能性があります。
初期症状に早く気が付けば症状が悪化する前に内服薬などを用いて症状を改善することができます。
今回は肺動脈性肺高血圧症の治療薬、ヴォリブリスの効果や副作用について解説します。
効果
ヴォリブリスは、アンブリセンタンを有効成分とするエンドセリン受容体拮抗薬で、肺動脈性肺高血圧症に効果のある治療薬です。
肺動脈性肺高血圧症とは、心臓から肺に血液を送る役割のある肺動脈の末梢血管内腔が狭くなり肺動脈の血圧が高くなる病気です。
血管の内腔が狭くなると血液の循環が悪くなり血管に圧力がかかり、肺動脈の圧が高くなり、症状が進行すると心臓にまで負担がかかり心不全など深刻な病気の原因となります。
ヴォリブリスの有効成分のアンブリセンタンが血管の収縮を抑えて、肺動脈の圧力を下げ、血流を改善することで症状を改善します。
内服方法は成人に対して5mgを1日1回内服します。また症状に応じて1日10mgを超えない範囲まで適宜増量することができます。
有効成分が肺動脈の圧力を下げ血液の循環を促すことで、息切れやめまい、呼吸困難と言った症状が改善するでしょう。
副作用
副作用は比較的少ない薬剤ですが、定期的に血液検査などを行い状態を観察するようにしましょう。
主な副作用は、頭痛、紅潮、鼻閉などが見られることがあります。その他、血管浮腫、発疹などの過敏症反応、めまい、動悸、低血圧、鼻出血、便秘、悪心、嘔吐、腹痛、末梢性浮腫、疲労、無力症、視覚障害、白血球減少など現れることがあります。
重大な副作用には貧血、体液貯留、心不全、間質性肺炎など起こることがあります。
重大な副作用が現れた場合は、内服を中止して医師の指示により、それぞれ症状に応じた適切な処置を受けるようにして下さい。
シクロスポリンと併用すると血中濃度が上昇する恐れがあり、副作用に繋がるため医師の指示に従い内服するようにします。
重度の貧血や肝・腎臓疾患がある方は症状が悪化する恐れがあるため慎重に内服するようにして下さい。
また、ヴォリブリスの内服により肝機能値が上昇する可能性があるため内服を開始する前や1カ月に1回は肝機能検査を行うようにします。
まとめ
ヴォリブリスは肺動脈性肺高血圧症に効果的な治療薬です。
息切や疲労感、だるいなどの症状は日常から感じやすい症状で、初期症状では肺動脈性肺高血圧症と分かりにくいことがあります。普段と異なった状態の時は、無理せず早めに医師の診察を受けるようにしましょう。