
溶連菌感染症の治療薬として知られているユナシンSですが、詳しい効果や効能、副作用についてご存知の方は少ないかと思います。そこで、今回は、ユナシンSの効果と副作用について解説していきたいと思います。
効果
ユナシンSは広域ペニシリン系に分類されるアンピシリンという抗生物質とβラクタマーゼ阻害薬のスルバクタムで構成された配合剤です。
アンピシリンとスルバクタムの割合は2対1で配合されています。ちなみに、アンピシリンで比較的有名な薬剤としては、ビクシリンがあります。
アンピシリンは細菌の細胞壁の中にあるペプチドグリカンが合成するのを阻害することで抗菌作用を示し、かたやスルバクタムは細菌が産生するβラクタマーゼという分解酵素を阻害することで、アンピシリンの分解や無効化を防ぎます。
ブドウ球菌や肺炎球菌をはじめとするグラム陽性菌、大腸菌やインフルエンザ菌をはじめとするグラム陰性菌に効果を示し、呼吸器感染症、尿路感染症や耳鼻科領域の感染症と幅広い感染症に効果を示す薬剤です。
ただ、緑膿菌に対しては抗菌作用を示しませんので、もし、緑膿菌をターゲットとして治療をする際にはゾシンなど緑膿菌に効果のある薬剤を選択する必要があります。
また、通常の用法・容量が1回3g、1日2回なのですが、感染症の重症度に応じて1回3g、1日4回という高高用量の使用が認められております。
ちなみ、に高用量使用が認められているのは、肺炎、肺膿瘍、腹膜炎のみとなっています。
副作用
最も注意が必要なのが、アナフィラキシーショックですが、これはユナシンSだからということではなく、多くの薬剤で可能性がある副作用です。
投与して短い時間でいろいろなアレルギー症状が発生するのですが、特に血圧低下や気管支痙攣、血管性浮腫、意識障害などが出た場合には命に係わります。
めまい、息苦しさ、吐き気などが短時間(数十分)のうちに現れた場合は要注意です。アナフィラキシーショックに対してはエピネフリンの投与で対応するのですが、その重症度によって対応が違います。
基本的にユナシンは注射薬なので、病院で投薬されると思いますので、仮にアナフィラキシーショックが起こったとしてもすぐに対応してもらえると思います。
また、ユナシンS特有の副作用というのは認められておりませんが、アナフィラキシーショックについで、アナフィラキシー様症状、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群といった副作用が見られることがあります。
加えて、偽膜性大腸炎などの抗菌薬であればどの薬剤でも可能性があるものにも注意しなければなりません。他にも、ALTやASTの上昇、ALP上昇、γGTP上昇、下痢、吐き気などが認められています。
また、ユナシンSは腎排泄の薬剤ですので、腎機能障害のある方が投与される場合には排泄がうまくいかず、血中濃度が上がってしまう可能性があるので1回の投与量を減らすなどの対応をする必要があります。
最後に
今回は、ユナシンSの効果と副作用について解説してきました。薬を服用する際には、メリット・デメリットを知った上で服用するようにしてくださいね。