呼吸器系の疾患では気管支に細菌やウィルスが感染して炎症を起こしたり、長期間の喫煙によって肺や気管支に悪影響を起こすことがあります。
気管支喘息は気管支に炎症が起こり、また気管支が敏感になった状態です。このように呼吸器系の疾患は咳や痰、呼吸困難など発作が起きると生命にも影響してきます。
気管支が狭くなる病気では気管支を拡げてあげることで症状が緩和します。ここでは、そんな気管支喘息に効果のあるツロブテロールテープの効果や副作用について解説します。
効果
ツロブテロールテープ(ホクナリンテープ)は、有効成分のツロブテロールが気管支に作用して気管支喘息や慢性・急性気管支炎、肺気腫などに効果のある薬剤です。
β2刺激薬で気管支に存在する交感神経のβ2受容体を刺激して緊張して収縮した平滑筋を緩めて気管支を広げてくれます。
有効成分が皮膚を介して血中に吸収され血流にのって気管支に到達することで、狭くなった気管支を広げてくれ咳や痰、息苦しさなどの症状を緩和してくれます。
咳反射に関与する気管支の平滑筋にも作用して咳を抑えたり、痰を出しやすくしてくれる働きも持ち合わせています。
ツロブテロールテープは皮膚から吸収されて血中に入る為、緩やかな効き目ですが、8時間〜12時間で効果が現れます。
就寝前にツロブテロールテープを貼ることにより喘息の発作が起きやすい明け方に薬の効果が現れ発作を予防することできます。
皮膚から吸収される薬剤ですが、アトピー性皮膚炎や乳幼児、高齢者など皮膚の状態に関係なく吸収される速さや濃度は一定を維持しています。
1日1回貼ることで効果は24時間持続されます。年齢や体重により有効成分量が異なりますので医師の指示に従うようにして下さい。
副作用
ツロブテロールテープは副作用のほとんどない薬剤ですが注意事項を守って使用するようにして下さい。ツロブテロールテープは、皮膚に貼るため皮膚が敏感な方の場合、発赤や発疹、痒みが出ることがあります。
テープは1日1回貼りかえて、1度使用したものは再度使用しないようにします。1か所の同じ部位にはると痒みやかぶれの原因になるので同じ場所ではなく前回とは別の部位に貼るようにして下さい。
傷口や湿疹のある箇所、汗をかきやすい場所、軟膏等を塗った場所を避けて貼るようにしましょう。テープを貼って違和感や状態に変化がある場合は医師に相談するようにしましょう。
まとめ
呼吸系の疾患は酸素が十分に取り込めず、息苦しさや呼吸困難をきたすことがあります。発作を起こさないためにもストレスを溜めないことが重要ですが、ツロブテロールテープは緩やかな効き目で長時間効果が持続します。
喘息のある方は朝方に発作が起きないように時間を調整して貼ると良いでしょう。気管支を広げて呼吸が楽になるため日常の生活も支障が少なくてすむでしょう。