
下痢や食あたり、水あたりに効果があるとされる正露丸(セイロガン)は、一般的に知られている胃腸薬です。天然由来の生薬を配合した薬で腸の運動機能や水分を調節して元の状態に戻してくれます。
正露丸には白い錠剤の正露丸糖衣A錠と黒玉の正露丸がありますが、今回は、黒玉の正露丸の効果・副作用について解説します。
効果

正露丸は下痢や食あたり、軟便、消化不良、下り腹などの消化器系の症状に効き目がある他、歯痛などにも効果があるとされています。
正露丸には5つの生薬成分で弱った胃腸に働きかけます。
- 日局木(もく)クレオソート
- 日局アセンヤク末
- 日局オウバク末
- 日局カンゾウ末
- 陳皮末
生薬の主成分である日局木クレオソートの作用を中心に他の4つの生薬が効果を持続させるために働きかけます。
日局木クレオソートは活発になり過ぎた腸の蠕動運動の動きを正常に戻す働きがあります。腸の動きを止めずに腸内の水分調節を行い、過剰な蠕動運動の動きを抑制させます。
殺菌効果があるため虫歯に詰めると痛みを和らげることができます。日局アセンヤク末は腸の蠕動運動を穏やかに調節し、日局オウバク末は抗炎症作用や腸内の悪玉菌の増殖を抑制して下痢を改善します。
また、苦み成分が胃液の分泌を促進し、胃を健全に保ち消化不良に効果を表します。
日局カンゾウ末は解毒作用や胃の粘膜を保護する働きがあり、陳皮末は胃を健全に保って体内のガスを調節したり消化不良に働きかけます。
正露丸は定められた量を食後30分以内に内服しますが、内服後30分程度で効果が実感でき、3〜4時間は薬の作用が持続します。
虫歯の痛みに使用する場合は、1粒〜半粒を虫歯のある箇所に詰めるようにします。症状が軽減されても用法・用量を守って内服することで正露丸の薬の効果が発揮されるでしょう。
副作用
正露丸にも副作用が表われることがあります。主な副作用には頭痛やめまい、かゆみ、発赤・発疹などの皮膚症状、食欲不振や胃部不快感、吐き気、嘔吐、便秘などの消化器症状が見られることがあります。
また、稀ですが、肝機能障害など起こることがありますので、極度の倦怠感や黄疸、浮腫みなどの症状が見られた場合は医師の診察を受けるようにして下さい。
5歳以上の小児から内服可能ですが、小児に投与する場合は、誤飲に注意しながら保護者の監視のもと内服させるようにしましょう。
まとめ
正露丸は腸の水分調節や蠕動運動を正常に保つことで弱った腸を正常な状態に戻してくれる薬です。店頭で購入できますが、しっかりと効果が発揮できるように用法・用量を守るようにしましょう。
下痢や嘔吐など起こしている時は脱水症状を避けるためこまめに水分を摂取するようにして下さい。また内服しても改善しない場合は医療機関を受診して正しい診断を受けるようにしましょう。