
ストレスや疲労、偏った食事は胃腸の働きを弱めてしまう原因になります。胃腸の機能が低下すると吐き気を催したり、嘔吐や食欲不振に繋がります。
規則正しい生活や栄養バランスの摂れた食事で改善できないときは薬で改善することができます。今回は、そんな胃腸の症状に効くメトクロプラミドの効果や副作用について解説します。
効果
メトクロプラミドはメトクロプラミド(塩酸メトクロプラミド)を有効成分とする消化器機能異常治療剤です。主に消化器機能異常に効果があり悪心・嘔吐、食欲不振、腹部膨満感、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胆嚢・胆道疾患のほか、腎炎、尿毒症、乳幼児嘔吐等に効果を発揮します。
その他、制癌剤や抗生物質、抗結核剤、麻酔剤など薬剤投与時や胃内・気管内挿管時、放射線照射時、開腹術後に用いられるほか、X線検査時のバリウムの通過促進にも使用されます。
メトクロプラミドは機能の低下した胃腸運動を活発にして消化を促進することで吐き気や嘔吐など不快な消化器系症状を和らげてくれます。有効成分のメトクロプラミドが胃腸に存在するドーパミン受容体を阻害することにより胃腸の運動を促進するとともに脳に存在する嘔吐中枢を抑制する働きもあります。
成人では1日、塩酸メトクロプラミドとして2錠〜6錠を2回〜3回分割して食前に経口投与します。小児においては年齢や体重、症状などで適宜調節します。
治療目的や検査にも用いられる薬剤で、制吐作用でスムーズに検査を進めることができたり、消化管の活動が改善して吐き気が治まるでしょう。
副作用
副作用はそれほど心配はありませんが、子供や高齢者、腎機能が低下している方が内服する場合は注意が必要です。メトクロプラミドの主な副作用として、下痢や便秘、腹痛、頭痛、めまい、頭重感、眠気などが現れることがあります。
その他、手指振戦、体のこわばり、眼球回転発作、焦燥感など錐体外路症状や生理不順、乳汁分泌などホルモン異常が起こることがあります。
特に高齢者や小児が内服する場合には錐体外路症状に注意しながら投与するようにします。重大な副作用が起こることは稀ですが、ショック、アナフィラキシー様症状など咽頭浮腫、呼吸困難、蕁麻疹などの症状が見られたら投与を中止して医師の診察を受けるようにして下さい。
そのほか、悪性症候群では体の硬直、動かずにじっとする無動緘黙(むどうかんもく)、嚥下困難、血圧変動、頻脈、発汗などが現れます。
この様な症状は体を冷やしたり、水分を補給するなど適切な処置を行うと共に医師による適切な治療を受けるようにして下さい。
意識障害や痙攣が起きた時は医師の診察を受けるようにしましょう。妊婦や授乳中の方が内服する場合には医師や薬剤師に相談してから内服するようにして下さい。
まとめ
吐き気などの症状は不快で早めに抑えたい症状です。メトクロプラミドは消化器系の働きを改善して悪心、嘔吐などの症状を緩和してくれます。また消化器系の症状に用いられるほか検査や治療薬剤の薬としても用いられます。