不眠で悩んでいる人の助けになる睡眠薬の主流はベンジアゼピン系と非ベンジアゼピン系があります。ハルシオンは、ベンジアゼピン系の睡眠薬で、筋弛緩作用・抗痙攣作用・抗不安作用などもあり、精神科などでも、入眠障害の他、不安や緊張の緩和のために処方される薬です。
ここでは、ハルシオンの特徴や通販で購入できるのか、ジェネリック医薬品はあるのかについてご紹介致します。
ハルシオンは通販で購入できる?
毎回病院へ行く時間がない場合や、手軽に不眠を改善したいときにドラックストアや通販で薬を入手したいと考えることもあると思いますが、ハルシオンは、個人的に購入することはできず、必ず医師の処方箋が必要です。
現時点では、ハルシオンと同じ成分の市販薬はなく、ドラックストアなどで販売されているものは正確には、睡眠改善薬で、睡眠薬とは作用や成分が違います。
睡眠改善薬は、生活リズムの変化や、時差ボケなど一時的な不眠の改善には有効ですが、数週間続くような慢性的な不眠には、専門の医療機関で、他の原因も含めた診察を受け専門家の判断のもと、体調に合った睡眠薬を処方してもらう必要があります。
また、ハルシオンは個人輸入も法律で禁止されています。個人輸入の禁止薬物の中に、向精神薬があり、ハルシオンもこの分類に入ります。ハルシオンは個人輸入だけでなく、個人購入をしても法律違反になるので注意が必要です。
ハルシオンのジェネリック医薬品はあるの?
薬の開発には巨額の研究費が必要です。そのため一定期間、新薬に特許を発生させ、他の製薬会社が同じ薬をつくることができない仕組みになっています。特許期間が切れると他の会社でも先発品に似た薬を販売することができます。
この「後発品」がジェネリック医薬品といわれるものです。「先発品」と異なる点は、巨額な開発費が必要ないので薬の価格が安く販売することができる点です。
ハルシオンは、睡眠薬の中でも人気のある薬で、多くの製薬会社からジェネリック医薬品が販売されています。名前も分かりやすいように、一般名プラス会社名の表記になるように工夫されています。
ハルシオンのジェネリックには、
- トリアゾラム「テバ」
- トリアゾラム「日新」
- トリアゾラム「日医工」
- トリアゾラム「タナベ」
などがあります。
まとめ
ハルシオンは、効果が強めの睡眠薬で、即効性に優れています。服用後、個人差はあるものの、15分から20分くらいで、眠気を感じはじめることができます。
一方、薬の濃度が半分になってしまう半減期が短く、2.9時間くらいというデータもあり、夜中に何度も起きてしまう中途覚醒が起きやすく、長い時間ぐっすり眠りたい人には向いていません。
どちらかというと、なかなか寝付くことができない入眠障害の人に適しています。急激に効果が現れる睡眠薬のため、せん妄状態などを起こす可能性もあるので、医師と相談しながら、自分の状態に合った処方をしてもらいましょう。
また、ハルシオンに関する基本的な情報やお酒との飲み合わせなどについての記事をこちらからご覧いただけます。