加齢と共に体の各所にさまざまな病気が生じてきますが、前立腺肥大は男性特有の病気です。
前立腺が肥大すると尿道を圧迫するため尿の出が悪くなったり、残尿感、排尿困難など不快な症状が現れるようになります。不快な排尿困難は薬剤を内服して軽減することができます。
今回はエビプロスタットの効果や副作用について解説します。
効果
エビプロスタットは5種類の植物を有効成分とする前立腺肥大の治療薬です。
主に前立腺肥大に伴う排尿困難、残尿および残尿感、頻尿などに効果を発揮します。
配合されている植物にはオオウメガサソウエキス、ハコヤナギエキス、セイヨウオキナグサエキス、スギナエキス、精製小麦胚芽油があり前立腺肥大や頻尿などに効果のある成分です。
これらの植物成分は長期に渡り前立腺肥大の治療薬として用いられている成分です。
有効成分が炎症や浮腫みを取り除き、残尿量を減らしたり、尿の排出をスムーズにするなど排尿困難な状態を改善してくれます。
成人に対して1回1錠、1日3回内服することで不快な症状が軽減するでしょう。内服用量は症状に応じて適宜増減するようにします。
副作用
植物由来の成分のため重篤な副作用を起こすことは少ないと言えます。
主な副作用は食欲不振、腹痛、胃部不快感など見られることがあります。
その他、皮膚の発疹、掻痒感などの過敏症状、胃痛、悪心などの消化器症状、しびれ、倦怠感、肝機能異常や黄疸、血中尿酸上昇など現れることがあります。
他に併用している薬剤がある場合は、薬の相互作用で効果が増減したり、症状の悪化などなど副作用に繋がる恐れがあるため医師の指示に従い内服するよにして下さい。
前立腺肥大の治療には薬物療法、手術療法、保存治療などありますが、症状や前立腺の大きさにより治療法が異なります。
前立腺肥大では、水分を制限したり、アルコールを飲み過ぎない、下半身の保温に努めるなど日常生活を改善することで症状が緩和することがあります。
治療は医師の指示に従い症状が悪化しないように生活習慣を改善するようにしましょう。
薬剤で改善しないときは、医師と相談しながら治療を進めるようにします。
まとめ
エビプロスタットは前立腺肥大の治療に用いられる薬剤です。
植物由来のため副作用が少なく、安全性に優れた薬剤と言えます。男性も女性も加齢に伴い身体にさまざまな症状が現れるようになります。
前立腺肥大症は男性に見られる病気ですが、適度な運動や刺激のある食品を避ける、飲酒を控えるなどで症状を軽減することができます。
前立腺肥大症と診断されたら日常生活に気をつけ、医師の指示に従いながら治療を進めるようにして下さい。