アムロジンはカルシウム拮抗薬という種類に属する血圧を下げるお薬です。降圧作用が強力であり、その持続性に優れ他のカルシウム拮抗薬の中でも副作用が少ない事から高血圧症や狭心症の治療薬として用いられることが多いお薬です。
ただ、アムロジンを含むカルシウム拮抗薬はグレープフルーツとの飲み合わせが禁忌となっています。
高血圧の治療としてアムロジンを処方されている方は薬を服用するうえで注意が必要な点となりますので、理解を深めるためにその理由などについて見ていきましょう。
目次
アムロジンとグレープフルーツを飲み合わせてはいけない理由
アムロジンなどのカルシウム拮抗薬は服用後、肝臓から出る酵素によって徐々に分解されていくのですが、グレープフルーツに含まれる成分がその分解を阻害する働きをしてしまいます。
そのためお薬が身体の中で分解し無毒化されるのに時間がかかってしまい、薬の効果が強く現れ血圧が下がりすぎてしまうのです。
アムロジンの効能である「血管拡張作用」が強く出ると、頭痛、顔面紅潮、動悸、ふらつきやめまいなどの症状が現れ最悪のケースでは突然死の可能性もありますので注意が必要です。
アムロジンの服用後どれくらいでグレープフルーツを食べて良い?
禁忌とわかっていても、グレープフルーツが好きな方は、どんなタイミングなら食べていいのかが気になるところだと思います。
薬の作用は長く持続するものがあり種類によっては2〜4日の物もあります。
グレープフルーツは摂取後24時間ほどその影響が続きますので、薬に影響を与えないように食べるという事は難しく、例え少量の摂取であっても同様であるためアムロジンを服用中はグレープフルーツの摂取は避けなければなりません。
アムロジンとグレープフルーツを飲み合わせてしまった時の対処法
アムロジンの服用中はグレープフルーツの摂取を避けるように医師や薬剤師から指導されると思いますが、好きな方にとっては少しぐらいなら大丈夫なのでは・・・と思ってしまうかもしれませんね。
もし、グレープフルーツを食べてしまうとその影響がしばらくの間身体の中に残ってしまいます。その場合は安全を見越し3日ほどは注意をして過ごし、3日すぎたら通常通りの薬の量を飲む事になります。
降圧剤は基本的に毎日飲まなければならないお薬ですので、もしうっかり食べ合わせてしまった時には、医師に相談し指示を仰ぐようにする事が重要です。
まとめ
アムロジンを始め血圧のお薬の中にはグレープフルーツと相性の悪いお薬がありますので注意が必要です。
また、逆にグレープフルーツに影響されない血圧のお薬もありますし、アムロジンを服用していても食べて問題のない柑橘系のフルーツもあります。
薬を効果的に安全に服用するためには副作用に注意し自己判断に頼らず医師や薬剤師の指導に従う事が重要ですね。