
アレルギーは鼻炎として症状が現れるものや蕁麻疹など皮膚に症状が出る場合などあります。
アタラックスPはアレルギーが原因で起こる蕁麻疹など皮膚症状に効果を現し痒みを抑えてくれ、少ない薬剤量では皮膚科領域の治療に用いられ、薬剤量を増やせば精神科領域に使用できる薬です。
今回は、薬剤量の増減により、1つで2つの働きがあるアタラックスPの効果・副作用について解説します。
効果
アタラックスPはヒドロキシジンパモ酸塩を有効成分としたアレルギー性の皮膚疾患や神経症などに用いられる抗アレルギー性緩和精神安定剤です。
2つの作用で皮膚科と精神科の治療薬として用いられます。皮膚科領域では蕁麻疹や湿疹、皮膚炎、皮膚掻痒症など皮膚疾患に伴う痒みに効果があり、精神科領域においては神経症による不安、緊張、抑うつの治療に用いられます。
アレルギーはヒスタミンが関与していますが、ヒドロキシジンパモ酸塩には抗アレルギー作用があり、ヒスタミンの受容体をブロックすることにより痒みなどのアレルギー症状を抑えてくれます。
そのほかヒドロキシジンパモ酸塩は運動や感覚に作用する脳の視床部位や記憶・感情に関係する大脳辺縁などに作用して中枢神経抑制作用を示し、静穏効果を得ることができます。
皮膚の痒みが酷く眠れない時に使用すると痒みが抑えれ、またリラックス効果が得られるため痒みと眠気の両方の効果が期待できる薬です。
皮膚科領域では有効成分であるヒドロキシジンパモ酸塩の薬剤量を少なくして1日2〜3回に分割して経口投与します。
また精神科領域においては脳に薬が移行してリラックス効果が得やすいように量を多めにして1日3回〜4回分割して経口投与します。薬の量は年齢や症状によって増減するようにしましょう。
副作用
アタラックスPは比較的、副作用が少ない薬剤ですが、眠気や倦怠感、口の渇きなどの症状が見られることがあります。
また嘔気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘などの症状にも注意しながら内服するようにしましょう。
重大な副作用としてショックやアナフィラキシー様症状を起こすことがあります。蕁麻疹や顔面蒼白、血圧低下、呼吸困難などが見られたら投与を中止して速やかに医師の診察を受けるようにして下さい。
そのほか肝機能の異常値や黄疸が見られることがあるので、医師の指示に従い適切な処置を行うようにしましょう。
アタラックスPに含まれている成分やセチリジン、ピペラジン誘導体、アミノフィリン、エチレンジアミンに過敏症の方、ポルフィリン症の方、妊婦や授乳中の方は投与が禁止されているので注意するようにします。
またてんかんや緑内障、前立腺肥大、認知症、重症筋無力症、不整脈のある方、消化器系に潰瘍があったり消化管運動が低下している方はアタラックスPの抗コリン作用によって症状が悪化する恐れがあります。
持病のある方や他の病気で治療を受けている方は必ず医師の指示に従い内服するようにして下さい。
まとめ
アタラックスPは皮膚のアレルギー疾患や神経症状に効果のある薬剤です。薬剤の特徴から痒みを鎮める作用と共に眠気を誘う作用もあるため痒みが酷く眠れない時には便利な薬です。
副作用も少なく比較的安全性の高い薬ですが、副作用や禁忌事項を守り正しく内服するようにしましょう。