あなたは副鼻腔炎を経験したことがありますか?またの名を蓄膿症という鼻の疾患で、風邪をきっかけに副鼻腔炎になってしまう方もいます。
そこで今回は副鼻腔炎がどのような病気かとともに治療期間、そして治らないときはどうすべきかをご説明したいと思います。
蓄膿症の治療期間
副鼻腔炎とは、鼻の周りにある左右4つずつ合計8個の空洞である上顎洞(じょうがくどう)、篩骨洞(しこつどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、前頭洞(ぜんとうどう)に炎症が起こり、粘膜が腫れることでさまざまな不快症状を引き起こす病気です。
症状としては、黄色や緑色のドロドロとした重たい鼻水、鼻の粘膜が腫れることによる鼻づまり、鼻づまりから顔面痛や歯痛、頭痛、嫌な匂いがする、味や匂いがわからなくなるなどが挙げられます。
原因としては、風邪やウイルスの感染による細菌性の炎症が起こることで副鼻腔炎を引き起こす急性のものや、鼻腔と副鼻腔との間になんらかの原因で狭くなってしまうことで起こる慢性のものがあります。
では、副鼻腔炎になってしまったら、どのような治療が行われるのでしょうか。まずは、詰まってしまった鼻通りを良くするために鼻の洗浄が行われます。そして鼻の通りが改善したところで、鼻の炎症を鎮めるための抗生物質を含んだ霧状のものを口や鼻から吸引する治療、そして内服薬でも抗生物質を服用する必要があります。
これらの治療を行うと急性のものですと、数日〜3週間以内には完治するといわれています。次にこれらの治療を行っても治らない場合についてどうすべきかみていきたいと思います。
治らないときはどうすべきか
先ほどご紹介した治療を行っても治らない場合は、他の治療方法が講じられます。
副鼻腔炎の症状が1ヶ月以上続くような場合は慢性副鼻腔炎とされ、重度の状態に移行してしまうこともあります。その場合は、抗生物質の服用や鼻洗浄といった治療の他に手術措置がとられます。
かつては歯茎や頬骨を切るなどの大がかりな手術が必要でしたが、技術の発達とともに現在では内視鏡による手術で治療することが可能になっています。
手術が必要となる副鼻腔炎では、鼻たけといわれるきのこ状のポリープができてしまっているため、内視鏡手術によって、このポリープ部分を切除します。
治療の期間としては、手術の箇所や症状の重さによっても異なりますが、短いもので入院もなく日帰りで可能なこともあり、おおむね2〜3日、長くても1週間ほどで退院が可能です。
まとめ
辛い副鼻腔炎の症状。放置しても悪化してしまう可能性がありますので、もしかしたら副鼻腔炎かもしれないと思われるときは、早めに耳鼻咽喉科の受診を受け、今回ご紹介したような治療を受けましょう。
早めの治療を行うことで不快な症状から解放されることでしょう。