帯状疱疹とは「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因となる病気で、身体の神経節に沿って帯状に赤い斑点と水ぶくれが広がるのが特徴でその症状に由来して、「帯状疱疹」という病名がついています。
過去に水疱瘡に罹った事のある人なら誰でも可能性のある病気で皮膚症状に強い痛みが伴う事がよく知られていますが、それ以外にも頭痛や発熱も見られることがあります。
そこで、今回は、帯状疱疹で頭痛や発熱の原因と対処法についてまとめていきたいと思います。
頭痛の原因
帯状疱疹の初期症状に片頭痛が起こる事があり、病気の特徴である発疹が現れる前に痛みが起こります。
片頭痛が起こるメカニズムについて解明されているのは、何らかの理由で頭の血管が拡張する事により痛み起きるという事です。
つまり、帯状疱疹にかかるとウイルスは神経を刺激し、その刺激により頭の血管が炎症を起こし拡張するため脈打つようなズキズキ痛む片頭痛が起こるのです。
頭痛が起きた時の対処法
まずは帯状疱疹の治療をする事が頭痛の解消につながりますので、薬物投与を中心とした帯状疱疹の治療が行われます。また、頭痛の対症療法として、まずストレスをなくし、ゆっくりと休養するようにしましょう。
加えて、偏頭痛は血管が拡張する事が原因ですので、血管を収縮させる効果のあるコーヒーやマグネシウムを含んだ食品をとる事も良いとされています。(豆類・海藻・などに多くマグネシウムが含まれています)
発熱の原因
帯状疱疹の合併症には発熱もあります。発熱は数日から1週間程続く事があります。発熱が現れるタイミングとしては初期症状として、または、赤い発疹が出る頃に発熱が見られることがありますが帯状疱疹と気づかないケースもあります。
発熱がある時の対処法
熱がある時には身体が脱水状態になっています。脱水症状は、さらに熱をあげたり長引かせたりしますので、水分補給に注意するようにします。
また、頭痛時の治療と同様ウイルスの活性化抑える薬による投薬治療が行われる事となります。ウイルスの動きが鈍くなれば皮膚の炎症、痛みが和らぎ、頭痛や発熱の改善にも繋がります。
まとめ
皮膚症状が大きな特徴として知られている帯状疱疹ですが、その合併症は意外と多く、頭痛と発熱のそれに含まれます。
双方に対しては対処療法にて症状を和らげることをまず行います。原因となっている帯状疱疹に対する治療が進めば、自然と熱が下がり頭痛が収まってきますので医師の指示に従って治療を進めるようにしましょう。
また、頭痛や発熱は初期の段階で現れる事が多いため帯状疱疹と気づかないケースもあります。わかりにくい症状があったら、まずは病院での診察を受ける事が重要であると言えるでしょう。