最近気になるホクロを見つけたけれど、コレは本当に普通のホクロなのかな?もしかしたら皮膚に出来るガン?と考えるとこわくなってきてしまいます。皮膚に出来るガンはいくつかありますが、今回はそのひとつ「メラノーマ」について、その進行速度や危険性を中心にお話ししていきます。
メラノーマとは
メラノーマは、悪性黒色腫と呼ばれる皮膚に出来るガンの一種です。皮膚のメラニンを作る細胞(色素細胞)が悪性化したもので、全体が黒い腫瘍です。
一見、健康そうに見える皮膚に出来ることもありますが、ホクロ(色素性母斑)からできてくることもあります。全身のあらゆるところに生じる可能性があり、顔や下肢、特に足の裏に好発します。
はじめは褐色から黒褐色の小さなシミのようなものが、ある時から急に大きくなり表面が崩れてくることもあります。黒い色を持っているのがメラノーマの特徴ですが、黒い腫瘍は色に種類があります。
ホクロと区別することは難しいのですが、だんだん大きくなって不規則な形になり、色素斑が周囲にしみ出しているときにはメラノーマを疑います。
メラノーマの原因は?
はっきりとした原因は不明ですが、紫外線や機械的な刺激の関与が考えられています。また、先天性のホクロのようなアザの中に発症することもあります。
メラノーマの進行速度は?
メラノーマはリンパ節に転移することが多く、急速に進行していくものが多いのでおそれられています。
皮膚ガンには、
- メラノーマ
- 基底細胞ガン
- 有棘細胞ガン
の3種類がありますが、その中でもメラノーマは急速進行性になります。発育が早く転移を起こしやすいため、早い発見が重要です。
ステージごとの危険度
メラノーマは進行の度合いによって、0期からⅣ期に分類されています。リンパ節や周囲の皮膚や他の臓器への転移の有無などによって分かれます。この病期が治療法などを決める大事な指針になります。
- 0期︰ガン細胞が表皮内のみに存在する
- I期︰リンパ節や他の臓器に転移がなく、ガンの厚みが1㎜以下で表面に潰瘍がない、または1㎜を越えるが2㎜以下で潰瘍がない
- Ⅱ期︰リンパ節や他の臓器に転移がなく、ガンの厚みが1㎜を越えるが2㎜以下で潰瘍がある、または4㎜を越えるが潰瘍がない
- Ⅲ期︰所属リンパ節や原発部周囲の皮膚に転移がある
- Ⅳ期︰他の臓器に転移がある
まとめ
ホクロが急に大きくなったり、形がぼんやりしてくることがあるようなら迷わず皮膚科で診察を受けてください。家で悩んでいるよりもはっきりとさせることが、完治への近道になります。