最近胸やけやゲップが気になることはありませんか?もしかしたら逆流性食道炎の症状かもしれません。逆流性食道炎は、早いうちなら食事療法で改善することもあります。今回は、この逆流性食道炎の食事療法について、詳しく見ていきたいと思います。
目次
逆流性食道炎はどうして起こる?
逆流性食道炎は胃から食道へ胃酸が逆流することで、食道の粘膜が刺激されて胸やけなどの症状が起こる疾患になります。
本来食道は中性のため、強い胃酸に対する防御機能がありません。その食道に胃から胃酸が逆流することで胸やけや胃もたれ、慢性的な咳などの症状が出てしまうのです。
考えられている原因は、加齢などで胃酸の逆流を防ぐ機能や蠕動運動が弱まったためや太りすぎ、ストレスなどの他にも、食べ過ぎにより胃と食道の間にある噴門が開きやすくなったために起こることもあります。
逆流性食道炎におすすめの食事は?
逆流性食道炎の診断が出たら、今までの食事を見直すことが必要になります。好きなものを好きなだけ食べていたら、なかなか良くなってきません。
まだ、症状が初期のうちなら食事療法だけで治ることもあるほど、食事は大切なのです。ここでは、逆流性食道炎のおすすめの食べ物と良くない食べ物、避けるべき食べ物を紹介します。
おすすめの食べ物一覧
- 脂肪分や砂糖、繊維質、カフェイン、刺激物が少ないもの
- 柔らかくしっとりしているもの
- 温かいもの
- 濃度が薄いもの
濃度が薄いものには、下記のようなものがあります。
- 白いパン
- うどん
- お粥
- 白身の魚(煮るか蒸す)
- 高野豆腐
- 普通の豆腐
- 柔らかく煮た野菜
- バナナ
- 大根
- キャベツ
- 山芋
- 卵
良くない食べ物一覧
- 甘いもの
- 冷たいもの
- 脂っこいもの
- 固いもの
- ゲップが出やすいもの
- 刺激の多いもの
- 胃もたれするもの
- カフェインを含むもの
避けるべき食べ物一覧
揚げ物
天ぷらやコロッケ、ステーキなどの脂っこい物は、脂肪分を摂ったときに働くホルモンの影響で胃酸の逆流が起きやすくなってしまいます。
刺激物
カレーや唐辛子などの香辛料がたくさん入った食べ物も、胃に負担がかかりやすくなります。
甘いもの
ケーキやチョコレート、あんこの入ったお菓子も胃に良くない食べ物になります。
炭酸飲料
炭酸飲料を飲むとゲップが出るため、胃の内容物が逆流しやすくなります。
柑橘類
レモンやオレンジなどの柑橘類も酸性が強いため良くありません。
トマト
トマトは胸やけを起こしやすいため避けた方が良いでしょう。
アルコール
アルコールは食道と胃を繋ぐところを弛緩させ、特にビールは、炭酸ガスを発生させて胃を膨らませてしまいます。
最後に
基本的には、消化が良く刺激の少ないものをゆっくり食べることが良いとされています。胃にやさしいものをバランス良く食べて、特に食べ過ぎないことが大切になります。食生活の改善で、逆流性食道炎を少しでも回復させていきたいものです。