
何の前触れもなく突然めまいがしたり頭痛がしたり、呼吸困難が生じるパニック障害。発作中の、いつ収まるのかという不安、また、いつ起こるか分からないという不安。
これらの不安を抱えたパニック障害のある方が妊娠したら……。今回は、パニック障害をもつ妊婦が注意すべきことをご紹介したいと思います。
服用している薬に注意

パニック障害の治療では、抗うつ剤や精神安定剤、睡眠薬などの症状に合わせた薬が処方される場合があります。なかでも気をつけるべき薬は、以下の3つの成分を含有しているものです。
- 炭酸リチウム
- カルバマゼピン
- バルプロ酸
これらを含む薬により、奇形をもつ赤ちゃんが生まれてくる可能性が報告されているからです。もし、これらを含むお薬を飲んでいる方は、すぐにかかりつけの先生に妊娠した旨を報告し、服用について相談しましょう。
ストレスに注意
妊娠中はホルモンバランスが崩れ、パニック障害を患っていない人でも、精神不安定や陣痛、肉体的精神的苦痛からストレスを感じやすくなります。
冒頭でも触れましたが、パニック障害をもつ患者さんはただでさえ、いつまた発作が起こるかという予期不安を抱えています。これは目には見えなくても大変なストレスです。したがって、極力ストレスのない生活を心がけましょう。
特に以下のことを念頭に置いておくようにしましょう。
- 無理して家事や仕事をしない
- 不安や疲れを感じたら、静かな環境で休む
- 電車などパニック障害が起こりそうな場所、もしくは起こった場所に一人で行かない
自分とお腹にいる赤ちゃんの体と心を優先させ、とにかく「無理をしない」生活を送りましょう。科学的な根拠はいまだ解明されていませんが、パニック障害になりやすい人は、まじめで性格も良く責任感の強いタイプの人がかかる傾向にあるようです。
出産は一決して人でするものではありません。そして、あなたも一人ではありません。周りに助けを求めることも、無理だと認めることも、あなたが悪いのではないのですから。周囲の協力を求めること、これも大切な母の役割なのかもしれませんね。
まとめ
パニック障害をもつ妊婦が注意すべきことをお伝えしましたが、なかには妊娠がきっかけでパニック障害が回復する方もいるようです。
赤ちゃんが一緒にいる喜びやホルモンの作用で、不安が和らぐのかもしれません。不安なようでしたら、服薬は控え、カウンセリングや精神療法に切り替えるのもいいことです。
妊娠が判明した時点で主治医の先生と相談して、安心して出産を迎えられるようにしましょう。