身体の部位を問わずに症状が表れる蕁麻疹は、非常に「医者泣かせ」の症状でもあります。
発症するメカニズムは分かっているものの、原因と考えられるものが非常に多く、病気によっては蕁麻疹を伴うものも珍しくはなく、単なる皮膚上のトラブルと判断することは危険なことがあります。
さて、そのような蕁麻疹ですが、夜にだけ出るということもあります。主な原因にはどのようなものがあるのか、紹介していきます。
原因・対処法
蕁麻疹の原因には、アレルギー性のものから病気や体質的なものによるものまで、様々なものが考えられており、皮膚科の医師でも蕁麻疹の症状だけを見て、原因を特定することは難しいものとなっています。
しかし、統計的に原因が多いものというものあって、とくに夜にだけ蕁麻疹が出る場合は、ストレスが原因であることが多々あります。
夜にだけ蕁麻疹が表れる場合は、精神的にリラックスしたときに症状が出るのが特徴で、ときに仕事中に緊張から解放された途端に蕁麻疹が出るというケースも見られることがあります。
何がストレスとなっているのか、という点については個人差があるので、原因を排除することは困難ですが、多少時間があるときにリラックスするような工夫をすると、蕁麻疹が出なくなることもあります。
ストレスが原因で蕁麻疹が出た場合は、通常の蕁麻疹などと同じように、患部を冷やすと、比較的症状が早く治まる傾向があります。
しかし寒い時期に蕁麻疹が出た経験を持っている人、クーラーなどの冷たい空気に触れたときに蕁麻疹が出たことがある人は、患部を冷やすのはお勧めできません。
症状が緩和されないとき
できるだけストレスを溜めない工夫をしていても症状が緩和されないときは、他の病気になっていないかを確認することが先決です。皮膚科の医師と相談して他の検査を受けるようにするなどを行ないましょう。
また、ストレスというのは思いのほか厄介なものですから、自分で「これをしたらストレス解消になる」と思って行動したことが、実はストレスになっていたということもあります。
そのため、検査を行なっても、とくに病気が見つからないときは、精神科・心療内科などでのカウンセリングを受けることも視野に入れてみましょう。
最後に
蕁麻疹の対処方法は基本的に、かゆみを抑えたり炎症を抑えたりする治療が中心となります。そのような治療を行いながら、原因となっているものが何かを突き止めていく必要があります。
ですので、場合によっては、時間がかかることもあります。根気よく原因を探っていくことが蕁麻疹治療には必要です。