蕁麻疹は皮膚にできる湿疹のひとつです。蚊に刺されたような赤みのあるふくらみができて ほとんどの場合、強いかゆみを伴います。蕁麻疹の原因はさまざまですが、今回はお酒と蕁麻疹の関係について調べてみました。
目次
蕁麻疹はなぜ起こるのか?
蕁麻疹の原因は大きく分けるとアレルギーによるものと、そうでない非アレルギーのものの二つに分かれます。
アレルギー性の蕁麻疹
食べ物によるもの
- 小麦
- 大豆
- 蕎麦
- 乳製品
- 卵
- ピーナッツ
- 果物
- 食品添加物
- 魚介類
植物や虫によるもの
- 漆
- カモガヤ
- モロコシの葉っぱ
- ナスやキュウリの葉っぱ
- ゴム
- 蜂
- 毛虫
薬による薬疹
- 鎮痛解熱剤
- 抗生物質
- 咳止め
非アレルギー性の蕁麻疹
- 紫外線によるもの
- 摩擦によるもの
- 汗によるもの
- 入浴などの温感差によるもの
- ストレスによるもの
- アルコールによるもの
お酒が原因で出る蕁麻疹とは?
アルコールによる蕁麻疹のはっきりとした理由はわかっていませんが、アルコールを摂取することで発汗が起こり蕁麻疹が起こるのではないかと言われています。
また、お酒を飲むと血管が拡張されて血のめぐりが良くなり、それがきっかけとなって蕁麻疹が出ると考えられています。
その他の原因としては肝臓の機能が良くないために起こります。肝臓は血液中に溶けているアルコールを分解する作用がありますが、肝臓の機能が悪いとアルコールが分解されずに身体中の血管をめぐるため、蕁麻疹が出る原因になってしまいます。
またB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染している場合も蕁麻疹が起こりやすくなります。アルコール自体にアレルギーがある人は、お酒を飲む度に蕁麻疹が出ることがあります。そのような人はお酒を一気に大量に飲むことを避けるようにしてください。
お酒を飲んで蕁麻疹が出てしまったら?
お酒を飲んでいるときに蕁麻疹が出てきたら、それ以上飲むことは危険ですので、直ちに飲酒をやめてください。蕁麻疹にかゆみを伴うようなら、患部を冷やすなどの対処をしてかかないようにしましょう。
アルコール以外の水分を摂って静かにしていましょう。だいたい30分から1時間ほどで治まってくることがほとんどですが、他に違う症状が出たりひどくなるようなら医療機関を受診してください。
疲れやストレスがたまっているときに出ることもあるので、なるべくお酒を飲むときは体調が良いときにしましょう。
まとめ
お酒を飲んで蕁麻疹が出ても、毎回でなければ飲んでもよい場合があります。飲酒で蕁麻疹が出たら一度医療機関に相談してみてください。
少しずつ飲むことで蕁麻疹を起こりにくくすることもあります。しかしながらお酒は、健康のためにもほどほどがちょうど良いですね。