
アレルギー反応で湿疹ができることもあります。湿疹ができるとかゆみが強くて、掻き壊してしまって悪化してしまったり、夜も寝られなかったり、辛いものです。どうして、アレルギーで湿疹ができるのでしょう。今回は、そのメカニズムと対処法をまとめます。
目次
発症のメカニズム
私達の身体には、異物が体内に入ってきた際に、異物から身体を守るために排除しようと異物を攻撃する免疫機能が働いています。
この免疫機能が過剰に働くと炎症が起きてしまいます。これが皮膚で起こってしまうと、湿疹となります。免疫機能は、外部から異物が侵入すると、免疫を担当する白血球を集めて身体から追い出そうとします。
この時、白血球を集めるために放出される化学伝達物質が、毛細血管を拡げることで皮膚が赤くなり、血管に作用して血管内から白血球などを、血管外へ出やすくすると、毛細血管から血漿成分が漏れ出して、腫れが起こります。
さらに、炎症を起こしている部位で白血球が化学伝達物質を放出すると、湿疹の症状が悪化します。これがアレルギー反応で湿疹ができるメカニズムです。
対処法
アレルギーによる湿疹は、かゆみが強く現れる場合が多く、つい掻いてしまい、掻き壊して、炎症が悪化、さらにかゆくなり、掻いてしまい、さらに症状は悪化するというサイクルになりやすいです。
早期に治すためには、掻かないことと原因を取り除くことが重要になります。
原因を取り除く
アレルギー反応の原因となった物質には接触しないようにしましょう。
薬を使う
かゆみが強い場合は、薬によりかゆみを抑えましょう。抗ヒスタミン薬の内服や、ステロイド剤の外用薬があります。
マイナス要因は避ける
かゆみを悪化させる可能性のあることは避けましょう。
身体を温める
熱いお風呂やシャワーを浴びることは、かゆみが強くなるため避けましょう。お風呂は、ぬるめのお湯で短めの入浴にしましょう。
香辛料、アルコール
唐辛子の成分のカプサイシンやアルコールは、皮膚の温度を上げるため、かゆみが強くなるので控えましょう。
汗をかいたままの状態
汗をかいてそのままにしておくと、酸化して酸性に傾き、かゆみが起きます。汗をかいたら、すぐにやさしくふき取り、家に戻ったら洗い流しましょう。
ストレス、睡眠不足
ストレスや睡眠不足もかゆみを悪化させる可能性があるため、ストレスをためない、睡眠を十分とるなど生活を改善しましょう。
皮膚科を受診する
自身でできる対処法と共に、症状がひどくならないうちに、早期に皮膚科を受診して、医師の診察を受けましょう。
まとめ
アレルギー反応が強く出てしまった場合、皮膚に火傷のような症状が現れて、痕が残ってしまう場合もあります。
アレルギーで湿疹がみられた場合は、早期に皮膚科を受診し、医師の診察のもと、原因物質を突き止め、再度、接触しないように注意していくことが重要です。