
人に相談することが出来ず、人知れず悩んでしまうのが膀胱炎です。ぐずぐずしていると治るものも治らず、痛みが長引いたり、ひどくなったりすることもあります。
どこまで自分だけの判断で解決できるのか、または、医師の診断を受けるべきか、当事者は迷っておられることでしょう。
その病気の症状や危険性など、正面から向き合って知識を得ることで正しい対処が可能かと思います。ここでは、膀胱炎で自然治癒か病院で治療すべきかの判断方法について解説していきます。
膀胱炎の症状
膀胱炎と気が付く前に、特に女性の場合は次のように感じることがあります。
- 頻繁にトイレへ行き、排尿を催します。
- 排尿時に不快な痛みを感じます。
- 残尿感があります。
以上の症状は膀胱炎初期と考えてよいでしょう。やがて、次のような明らかに膀胱炎の症状へと進んでいきます。
- 発熱があります。(微熱なので気が付かない場合が多いです。)
- 膀胱が炎症を起して排尿のたびに、膀胱に激しい痛みを感じます。
- 排尿の際、膀胱や尿道口が激しく沁みて、患部が鋭い刃物に触れるような痛みに苛まれます。
- 時には、下腹部に痛みやむくみを感じます。
- 膀胱の炎症を起した部分の粘膜がはがれたりして、尿が白く濁ってきます。
- 血尿が混じっていることがあります。
膀胱炎の対処法
症状が初期の段階で速やかに治療を受けることをお勧めします。通常は、病院で尿検査を受け、膀胱炎と確定されると、最初に抗生物質を5日ほど飲むことになります。
抗生物質の効果は早く、2-3日で、熱は収まり、痛みが薄れ始めます。抗生物質がまだ飲みきらないうちに、症状が軽くなったように感じても、必ず、全部、飲みきって下さい。
全部飲みきることで、抗生物質は効力を発しますから、抗生物質の服用中に、しばしば下痢が起こりますが、耐えられる程度の下痢なら、そのまま薬の服用は続けて構いません。
それは、膀胱炎の原因となる大腸菌を、体外へ排出している過程で、しばらくすると、下痢は収まるのが普通です。
病院では何科へ?
膀胱炎は、早く治療を受ければ、数日で回復の兆しが見えるので、思い悩まずにすぐ病院・医療機関で受診するのが最良です。
一般的に内科・婦人科で充分ですが、膀胱や排尿の専門は泌尿器科なので、なかなか治りにくい場合や血尿が見られる場合は泌尿器科を受診するのが良いでしょう。
膀胱炎の原因は、大腸菌などが尿道から膀胱へと侵入し炎症をおこすのですが、健康な状態であれば、少しの菌はは排尿の際、尿が流してくれます。
しかし、疲労などで体調が弱っている場合は、膀胱の感染を防御するチカラも弱っているため、膀胱炎になってしまいます。
最後に
今回は、膀胱炎について諸々解説してきました。原因が細菌によるため、自然治癒を待っていると、逆に症状が悪化し、慢性膀胱炎にもなりかねません。自然治癒は期待せずに、「膀胱炎かもしれない…」と感じた時点で病院へ行かれることをお勧めします。