水虫というと足にできる足水虫を思い浮かべますが、足に限らず手や指に発症する場合があります。足と同じく白癬菌というカビの一種が手に感染し寄生する事で発症します。
しかし足に比べて希であり、症状が湿疹と似ているため水虫と気づかずに自己判断で手荒れの薬を使用して重症化し完治が難しくなる場合があるので注意が必要です。
ここでは、手のひらの水虫の原因と対処法についてまとめます。
原因
白癬菌は高温多湿の環境を好みますので靴や靴下を履いている時間が長い足に発症することがほとんどです。
手は足と違い露出している事が多いため蒸れる事は少なくまた、一日の中で洗う回数が足より多いので白癬菌に感染する可能性が低いと言えます。
ではどこに感染の原因があるのでしょうか。その原因は自分の足に発症している水虫からの感染である可能性が高いと考えられます。
足の爪を切るとき、入浴の時の湿ったバスマットなど白癬菌が潜在している所を素手で触れることで知らず知らずの内に白癬菌が手に感染して水虫を発症してしまいます。
対処法
手水虫は感染する確率が低く、その初期症状はかゆみや痛みがほとんどなく、手の湿疹や手荒れと区別がつきにくいのが特徴です。
症状が進行すると手のカサカサがひどくなり水泡が出来たり皮がむけたりします。長期間に渡ってこのような症状があったら手の水虫を疑って皮膚科を受診する事をおすすめします。
手の水虫も治療も足と同様で塗り薬を使用します。治ったように見えても薬を勝手に止めたりしないで2~3ヶ月程は根気良く治療を継続する事が大事です。
また、水虫菌を広げないために靴の中を清潔にし乾燥させる事や手足を洗って清潔に保つ事、足を触ったら手を直ぐに洗う事などを心がけましょう。
ここで大事なポイントは感染の原因となっている足水虫が完治しなければ、手水虫だけの治療だけでは何度も繰り返してしまうという事です。手も足も両方同時に治療を行う事が完治への道となります。
まとめ
水虫は残念なことに放っておいて自然に治るという事はありません。早い完治のためにも初期症状の内に適切な治療を始めるのがいいでしょう。
市販薬を使って治療するのもいい方法ですがその症状が手水虫なのかどうかを自己判断するのは危険です。間違った薬の使い方で悪化させてしまう事もあります。
まずは皮膚科で診察を受け原因が白癬菌であるかどうかを調べてもらいましょう。症状に合わせた飲み薬や塗り薬が処方されますので効果的な治療を受けてしっかり治しましょう。