水虫を患ったことがない方の中には「水虫なんて一時的なものでしょ?」「水虫はほっとていも大丈夫!」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。果たして、水虫は自然治癒する可能性があるのでしょうか?
水虫が自然治癒する可能性
残念ながら、水虫が自然治癒することはほとんどありません。たかが水虫、されど水虫なのです。自然治癒するだろう・・・と思って放置していると、どんどん悪化していってしまいます。
足の指や手の指に感染していたものを放置しておくと、だんだん範囲が広がっていき、遂には指の爪の中にまで入って「爪白癬」という病気になってしまいます。
この「爪白癬」は本当に厄介な病気です。水虫は多くの方が塗り薬で治ると思いがちですが、爪白癬になってしまうと、内服薬、つまり飲み薬が必要となってしまうのです。
さらに、治療期間も塗り薬の場合より長期間となってしまいます。
水虫を完治させるには?
まずは、皮膚科で専門医の診断をしっかり受けることが大切です。自己判断で誤った治療をしてしまうと、悪化させてしまう場合があるためです。
水虫を診断するためには、足の皮膚を取り、顕微鏡で実際に見る検査が必要となります。検査自体にはそんなに時間はかかりませんよ。自分の水虫の状態に合った、適切な薬、そして自宅でのケア方法を教えてもらいましょう。もちろん、実践しなければなりません。
次に、清潔に保つことが大切です。毎日しっかり手足を洗いましょう。肌を傷つけるおそれがあるボディタオルや軽石などはできるだけ使わず、石鹸をしっかり泡立ててやさしく洗うことが良いとされています。靴下や手袋、靴などは頻繁に取り換えることが大切です。
また、バスマットやスリッパもできるだけ毎日洗いましょう。絨毯やフローリングはしっかりと掃除し、素足では歩かないようにすることも大切です。塗り薬を処方された場合は、清潔な綿棒などで塗る方がよいそうです。指で塗った場合は、その後しっかり石鹸で洗うことを忘れないでください。
また、見かけ上治ったと思っても、医師がOKを出すまで治療を続けることが大切です。自己判断でやめてしまうと、再発のリスクが高まってしまいます。
見かけ上治ったと思っても、水虫の原因となる白癬菌が潜んでいる場合があります。その潜んでいる白癬菌が水虫の再発を引き起こしてしまいます。白癬菌を徹底的に退治するためにも、必ず医師の指示に従ってください。
まとめ
誰しもかかる可能性のある水虫。身近な病気だからこそ、正しい知識をもっておきたいものですね。