動脈硬化は自覚症状がないため、気づかないうちに進行してしまいます。そして進行すると身体に様々な弊害をもたらし、心筋梗塞や脳梗塞などの引き金にもなります。そこで、今回は、動脈硬化の検査について、その方法、費用や時間について説明します。
動脈硬化の検査方法は?
動脈硬化とは、血管が固くなっていたり、血管内にプラークと呼ばれる物質が沈着して、血管内が狭くなったりしている状態で、はっきりと数値で表すことができません。そのため、いくつかの検査をして診断します。
まず、動脈硬化のリスクとなる病気(高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症)の有無を調べるために血圧測定と採血をします。
動脈硬化のリスクがあると分かったら、心電図検査、眼底検査で動脈硬化かどうかを診断し、CT検査、MRI検査、超音波エコー検査などで血管の状態を画像として確認します。
更に血管の固さをみるの精密検査としては、ABI(足関節上腕血圧比)検査、CAVI(心臓足首血管指数)検査、FMD(血流依存症血管拡張反応)検査などがあります。また、動脈硬化による合併症を診断する精密検査としては、血管造影検査、血管内視鏡検査などがあります。
検査にかかる費用や時間は?
動脈硬化の検査はたくさんあるため、医師が必要に応じて選択します。そのため、費用や時間はどの検査を受けるかによって異なります。
動脈硬化のリスクとなる病気の有無が分からない場合には、必ず血圧測定と採血があるでしょう。また、心電図検査もすることが多いです。ここまでであれば検査自体は30分もかかりませんし、費用も数千円くらいでしょう。
画像診断は15〜30分くらいの検査時間で5千円〜1万5千円です。精密検査は、検査時間は15分くらいでそれぞれ千円〜2千円くらいです。血管造影検査などは造影剤を使ったり、高度な医療設備が必要になるため、数千円〜1万円以上になることもあります。
時間も点滴をしたりするため1時間以上かかることもあります。医療機関によっては入院して検査を行うこともあります。(費用は保険適用の場合の3割負担額)
まとめ
動脈硬化の検査についてご紹介しました。動脈硬化の検査は保険適用になると窓口負担は1割〜3割です。保険適用にはならないが動脈硬化を調べたいという場合には、人間ドックや健康診断のオプション検査として受けることもできます。動脈硬化は自覚症状が出ないため、気になる場合には早めに検査を受けることがおすすめです。