動脈硬化は治らないと思っていませんか?確かに、固くなってしまった血管の弾力性を取り戻したり、血管内に付着した物質を取り除くのは簡単ではありません。しかし、動脈硬化は改善することができます。そこで、今回は、動脈硬化の改善方法と注意することについてご紹介します。
動脈硬化の改善方法は?
動脈硬化のリスクは、高血圧や糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症と言われています。そのため、これらの病気がある場合はしっかりと治療しましょう。同時に自分でできる改善方法を実行するのが良いですよ。
改善方法には食事療法と運動療法があります。両方ともに共通するポイントは、善玉コレステロールです。動脈硬化とは血管内にプラークと言われる不要な物質が付着して血流を悪くしている状態です。このプラークを回収する作用が善玉コレステロールにあるのです。
食事療法で善玉コレステロールを上げるためには、肉類よりも魚介類や大豆製品を多く使った和食を食べる、コレステロールの多い食品を控える(卵類、レバー、うなぎ、マヨネーズなど)、悪玉コレステロールを増やす食品を控える(菓子類、揚げ物類など)、善玉コレステロールを上げる食品を食べる(海藻類、果物、葉野菜など)ことです。
運動療法で善玉コレステロールを上げるには、有酸素運動が効果的です。最近の研究結果で、有酸素運動をすることで血液中の善玉コレステロールが増えることが分かりました。有酸素運動の中でもウォーキングが一番効果が高いです。
どんなことに注意すればいいの?
では、善玉コレステロールを上げるための食事療法や運動療法において注意すべき点ですが、治療している病気がある際は担当医に相談しながら行うことが第一です。
高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症の場合、それぞれの病気に応じた食事指導がありますので、それに従いましょう。それらの食事指導がそのまま動脈硬化を改善する食事療法に繋がります。
また、運動療法を行う際も担当医に許可をもらいましょう。特に高血圧がある場合には必ず運動前には血圧測定をし、高い場合には無理に行わないようにしなければなりません。運動療法を初めて行う場合には、最初は10分程度から始めていきましょう。
まとめ
動脈硬化の改善方法についてご紹介しました。善玉コレステロールをいかに上げるかが重要です。動脈硬化は自覚症状もなく、改善しているのも目に見えないため、継続して行うことが一番難しいかもしれません。しかし、食事療法や運動療法を適切に行えば必ず改善していますので、無理のない範囲で続けましょう。