虫垂炎は盲腸とも言われ、虫垂が炎症を起こしているときのことを指します。もし、虫垂炎と気づかずにほおっておくと、腹膜炎となり、死に至る危険もある侮りがたい病気です。
今では、ほとんど死亡例はありませんが、症状一覧を参考に、症状が軽いうちに対処しましょう。症状が軽いうちならば、1週間もかからずに治療することも可能な病気です。この記事では、そんな虫垂炎の症状を一覧にして紹介します。
下腹部の痛み
虫垂とは下腹部の右側に位置している臓器です。従って、虫垂が炎症を起こしている場合は、下腹部の中心から右側にかけて、チクチクとした痛みが徐々に強くなっていくと感じることがあります。
また、このようなチクチクとした痛みではなく上腹部の付近が急に痛み出す場合もあるようです。上腹部から右下の腹部へ痛みが移っていき、痛む部分を押すと、押してから話す際に痛みが増していくといった状態になります。
様々な痛み方がありますが、虫垂炎の痛みの特徴として、痛みが移動していく・最終的に右下腹部に痛みが移るといったものがあります。
また、痛みには個人差が大きいと言われています。強さに波があり、落ち着いてしまう人や、圧迫されなければ痛くなくなる人もいます。
その場合は、慢性的な虫垂炎になってしまう可能性もありますので、今回紹介した症状が続く場合は、病院での検査をお勧めいたします。
急性の場合は明らかに普通の腹痛ではない、激しい痛みに襲われますので、その場合はすぐに病院へ向かいましょう。
嘔吐
虫垂が炎症を起こしているため、消化器系にもダメージがあります。よって、胃のはたらき、腸の働きが弱まり、吐き気、下痢・便秘になります。実際に嘔吐しない場合でも、吐き気が続くといった症状が現れることがあるようです。
吐き気があるという症状は、虫垂炎になった方のほとんどが起こっていると言われています。そのため、虫垂炎だと判断する一つの材料として覚えておくとよいでしょう。
下痢
嘔吐と同じく、虫垂が炎症を起こしているため、腸内の動きが鈍り、便秘や下痢を引き起こすことも珍しくありません。さらに腸に細菌が侵入してしまって起きる、感染性の下痢の可能性も、虫垂炎が疑われる状況では強いといえます。
発熱
発熱に関しては、37度程度の微熱がある場合が多いです。また、異常に汗をかくといった症状が出ることもあるようです。もし、39度などの高熱が出ている場合は、腹膜炎を併発している可能性がありますので、すぐに病院に向かいましょう。
まとめ
虫垂炎の症状として、下腹部の痛み・嘔吐・下痢・発熱などが代表的なものになります。中でも、虫垂炎の可能性が高いものが痛みが右下腹部に移動するといった症状です。そのような症状が出ている場合には、すぐに病院に向かいましょう。