場合によっては死に至ることもある急性アルコール中毒。たとえ命は失わなくとも後遺症が残ってしまうケースもあります。ここでは、そんな急性アルコール中毒の後遺症についてまとめていきたいと思います。
目次
後遺症について
急性アルコール中毒では後遺症が残るケースはそう多くありません。しかし、昏睡状態に陥ると最悪の場合心肺停止状態になります。
こうなると脳に血液が行き届かないようになってしまう為、もし蘇生できたとしても後遺症が残ってしまうケースもあります。
心肺停止状態になり心肺蘇生法を行う場合、開始する時間が1分遅れるごとに、命の助かる割合が7%〜10%低下していき、5分で50%、10分たつとほぼ100%の可能性で死亡してしまいます。
その為、心肺停止状態になると1秒でも早く心肺蘇生をしなければなりません。
また、可能性がある後遺症の一つに、「高次脳機能障害」というものがあります。これは脳に損傷を受けた場合に発症するものですが、急性アルコール中毒がきっかけで発症することもあるそうです。
後遺症一覧
それでは、「高次脳機能障害」の症状を見てみましょう。
言語障害
言葉がでなかったり呂律が回らなくなります。
記憶障害
急性アルコール中毒で残りうる後遺症は、高次脳機能障害と呼ばれるものです。その中の一つに記憶障害があります。
この障害は、物忘れが激しくなり、なかなか新しいことを覚えることができなくなったり、親しい人の名前が出てこなかったりします。記憶障害がどのような形で残るのかは、完全に運次第となります。
注意障害
集中力が続かない注意障害が残ることもあります。注意障害は集中力が続かないだけではなく、ケアレスミスが多発するといった症状が出ることもあります。小さな変化に気づきにくくなってしまう障害と考えてください。
社会的行動障害
機能に関する障害として、感情などが適切にコントロールできなくなってしまう社会的行動障害があります。
大げさに喜んだり、涙を流したり、興奮が抑えられなかったりと症状は様々でいずれも適切な行動ができなくなってしまうことにつながります。
また、感情が抑えられなくなることで、人間関係に躓いてしまうことが多く、それが社会的と呼ばれる所以にもなっています。
身体機能の低下
脳にダメージがある場合、その後遺症は感情面や記憶力以外の面でも残ってしまいます。代表的なのが半身麻痺です。脳に酸素が行き渡らないと、脳細胞が壊死してしまいます。
それがどの部分で起きるのかは予測不可能で、ケースによっては体を動かすために必要な機能が失われてしまうことがあります。
右半身が動かない、下半身の感覚がなくなっている、まともに歩くことができないなど多岐にわたります。
遂行機能障害
物事の目標を決め、手順を考えて実行することができない、仕事がうまくいかない、いきあたりばったりの行動をとるといった症状が見られます。
その他にも…
また身体機能が低下してしまうのも症状として現れることがあります。脳にダメージがある場合、記憶力や言語面以外でも後遺症は残ってしまいます。その代表と言っていいのが「半身麻痺」です。
脳に酸素が行き渡らない為に脳細胞は壊死してしまいます。その症状は片半身が動かなかったり、下半身の感覚がなくなり、まともに歩くことができないようになることもあります。
この他にも、同じことを何度も聞いたり、人の名前や作業の手順が覚えられない、自分自身の障害を認識できないなどなど様々な症状があり、生きていくうえで困難な症状が出てくることがあるでしょう。
高次脳機能障害の克服法
高次脳機能障害を克服するには、リハビリしかありません。壊死してしまった脳細胞を復活させる医療技術がないためです。
このリハビリも1年間にわたって、しっかりと行なっていかないと2年目以降では効果がないことが統計的に判明しています。どのようなリハビリメニューになるのかは、表れる障害によって変わってきます。
最後に
急性アルコール中毒は、ほろ酔い、酩酊、泥酔、昏睡といったように分類されています。ほろ酔い状態で抑えておくと後々のトラブルは少なくて済みます。
飲み過ぎても酩酊状態までです。酩酊状態は千鳥足になり始めている状態です。それ以上飲み続けた場合、急性アルコール中毒による死亡率が上がっていきます。
高次脳機能障害が残るほどの中毒症状は稀ですが、急性アルコール中毒による死因の多くは吐瀉物による窒息で、泥酔状態以上で起こりやすいものです。
宴会シーズンでは、飲み過ぎてしまうこともあるでしょう。しかし、くれぐれも意識を失うまでアルコールを飲むのは避けるようにしましょう。
