
膀胱炎では排尿するときなどに痛みを感じることが特徴的な病気ですが、症状として表れるのは痛みだけではありません。尿の量や色にも異常が見られることが多くあります。
大抵は、尿の量が少ない、白っぽく濁っていることが多くありますが、中には血が混じっていることもあります。そのようなときには、どのような対処法があるのでしょうか。
膀胱炎の原因になるのは
膀胱炎の原因として最も多いのが、細菌感染による膀胱炎で、急性膀胱炎と呼ばれています。急性膀胱炎の場合、無自覚であることも多いのですが、悪化してくると、排尿時に痛みを感じたり残尿感が残ることからトイレに行く回数が増えてくるようになります。さらに悪化すると、尿が白く濁っていたり、血尿が出たりします。
膀胱炎で血尿が出る理由とは
膀胱炎は、膀胱が炎症を起こしている病気なので、血尿が出ると言われてもピンと来ない人もいるかもしれません。膀胱炎の原因は細菌感染が最も多いことは先に述べたとおりですが、感染経路は尿道から侵入するケースが1番多いのです。
その過程で、粘膜に傷などが付いてしまったり、膀胱の炎症がひどくなった結果、出血してしまっていることもあります。それが膀胱炎で血尿が出る理由です。
血尿が出た場合の対処法
血尿が出た場合は自力での対処法はありません。また、血尿は膀胱炎だけではなく、他の病気でも見られる症状ですので血尿が出てしまったら直ちに医療機関へ行くことが重要です。
泌尿器科などで検査を受けて、しっかりと診断をしてもらい適切な処置を受けるようにしましょう。膀胱炎の場合、抗生物質を中心とした治療が進められていきます。
医師の指示通りに治療を進めていけば、1週間以内で完治してしまうケースがほとんどです。
最後に
今回は、膀胱炎で血尿が見られるときの対処法について解説してきました。膀胱炎は放置していると、慢性化することもよくありますし、腎盂腎炎という病気になってしまうこともあります。
腎盂腎炎になってしまうと、その痛みの範囲は膀胱炎よりも広く、下腹部から背中にかけて痛みを伴い、血尿も頻繁に起こるようになります。
このように他の病気を誘発してしまうと、治療に時間もかかっていきますので、日頃から予防に努めることが必要です。
膀胱炎を予防するには、トイレに行くことをガマンしないこと、適度な清潔さを保つことから始めていきましょう。その上で、生活環境を見直して、体内リズムが崩れやすい生活になっていないかをチェックしましょう。
体内リズムが崩れていると免疫力が低下しやすく、膀胱炎の原因になってしまうことがありますので、規則正しい生活を送っていくように心がけていきましょう。