
「手足口病」、「ヘルパンギーナ」、「プール熱(咽頭結膜熱)」は、三大夏風邪と言われ、主に7-8月に流行します。ここでは、三大夏風邪を例に挙げて、夏風邪の原因について見ていきたいと思います。
手足口病
手足口病は、コクサッキーウイルスが原因で起こるウイルス性の風邪です。手のひら、足の裏、口内に水疱が発生するという特徴があり、乳児や幼児によく見られ、乳児では稀に死亡する場合もあります。
咳やくしゃみなどの飛沫感染、便などから感染する接触感染があり、3-5日程度の潜伏期間の後発症します。
初期症状は発熱とのどの痛みです。1-2日後には手や足の裏、膝裏、お尻などに痛みを伴う水泡が生じ、破れると潰瘍になります。口の中にも水泡が出来、痛みで食事が出来なくなり脱水を起こす場合もあります。
水分をこまめに取り、発熱が辛く食事も睡眠も取れないようでしたら解熱剤を使って体を一度休ませてあげることも必要です。
また、出産直前の妊婦が感染すると、生まれてくる新生児に感染する恐れがあり、重症の場合、髄膜炎・脳炎・急性弛緩性麻痺などからくる合併症から死亡する例が多いと報告されています。
手足口病の特別な治療法はありませんが、熱や痛みなどは薬で緩和できますので、医師に相談して処方してもらって下さい。妊婦の方は妊娠していることを医師に告げ、治療を行って下さい。
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは、コクサッキーウイルスやエコーウイルスが原因で起こるウイルス性の風邪です。発熱と口腔粘膜に水疱性の発疹が発生するのが特徴です。
乳児や幼児によく見られますが、大人にうつる場合もあり、その場合子供よりも重い症状が続く傾向にあります。咳やくしゃみなどの飛沫感染、便などから感染する接触感染があり、2-4日程度の潜伏期間の後発症します。
初期症状は急な発熱です。39℃以上の高熱が出る場合がありますので注意が必要です。
次に喉の痛み、喉が真っ赤になり、口の中の上あごから喉にかけて水疱が現れます。水疱は破れて潰瘍になり、痛みます。発熱は2-4日で下がり、それから少しすると水疱も消えます。
発熱時に熱性けいれんを起こす場合があり、また口腔内の疼痛のため不機嫌になったり食事がとれない、おっぱいを飲んでくれないなどの理由から脱水症状を起こすことがあります。
爪を軽く押さえると色が白くなりますが、数秒以内に色が赤く戻らない場合は脱水を起こしているので病院で診察を受けて下さい。
また、ヘルパンギーナの場合もまれに髄膜炎、心筋炎などを合併する場合があります。発熱以外に、頭痛や嘔吐に注意して下さい。様子がおかしいと思ったらすぐに医師の診察を受けて下さい。
特別な治療法はありませんが、対症療法により症状を緩和することが出来ます。発熱や頭痛にはアセトアミノフェンなどの頭痛薬、脱水に対しては点滴をして水分を体内に入れるなどの治療があります。
感染を避けるために、手荒いうがいをしっかりと行い、家族に患者が出た場合には、患者とてぬぐい、食器などは別にして下さい。洗濯も別に洗いましょう。
プール熱
プール熱は、アデノウイルスが原因となって起こるウイルス性の風邪です。多くはプールから感染します。
5-7日間の潜伏期間の後、発熱から発症し、頭痛、食欲不振などから喉の痛み、結膜炎などが見られます。また、リンパ節の腫れと痛みもあります。3-5日程で軽快します。
幼児や老人は症状が重くなりやすいので、早めに医師の診察を受けましょう。高熱が出た場合は内科や小児科を受診してください。結膜炎が強く出た場合には眼科を受診しましょう。
プールから感染することが多いですが、咳やくしゃみなどの飛沫感染、便からのウイルスが口や鼻に入る接触性感染があります。プールに入る前と後はシャワーをしっかりし、目も洗いましょう。
また、接触性感染を避ける為にタオルの使い回しなどはしない様にしましょう。一年を通じたうがい・手洗いも感染を予防することができます。また、食器なども共用しない様にし、洗濯は患者と別に行って下さい。
最後に
夏風邪を引かない様にするには、免疫力を高めることと手洗い・うがいをしっかりとすることが効果的です。
睡眠を良く取り、野菜中心のバランスの良い食生活を心がけて下さい。必要に応じてエアコンなども使用して、体力を必要以上に消耗しないように心がけましょう。