
みなさんは溶連菌感染症を知っていますか? 幼児や子供がかかる病気として知られていますが、大人でも感染することがあります。ここでは、溶連菌感染症の症状を大人と子供に分けて紹介していきたいと思います。
溶連菌感染症について
その昔、溶連菌感染症は、非常に危篤な伝染病を引き起こすことから、患者を隔離していたほど、たいへん恐れられていた病気です。最近では、医学の進歩によって自宅でケアするだけで十分な治療をできるようになりました。
主に3歳以上の幼児から小学生くらいまでの子供が感染しやすく、症状も重いものになる傾向にあります。ですが、冒頭にも述べた通り、大人でも感染するケースが見られます。
また、溶連菌感染症は様々なタイプに分類することができます。無毒なものから重篤な症状を引き起こすものまであります。
大人の症状一覧
まずは、大人が溶連菌感染症に感染してしまった時の症状から見ていきましょう。
発熱・喉の痛み
38度以上の熱と喉の痛みが生じます。溶連菌は、喉の周辺に好んで侵入するので、喉の周辺に症状が出やすいのが特徴です。ひどい場合には、喉が壊れるほどの痛みが生じることもあります。
発疹
特徴的な症状のひとつとして、舌にイチゴのようなブツブツ(発疹)ができるということが挙げられます。この症状からイチゴ舌と呼ばれることもあります。また、舌だけでなく、喉や手足などに発疹ができることもあります。
腹痛・下痢
稀に溶連菌がお腹に侵入すると、腹痛や下痢といった症状が引き起こされることがあります。溶連菌は、かなり身近に存在する病気なので、日常的に保菌している方も多いです。
そういった保菌者の免疫力がなんらかの要因で低下してしまうと、溶連菌の症状が現れることがあります。ですので、免疫力が低下しないように生活習慣に気を配りましょう。
子供の症状一覧
続いて、子供が溶連菌感染症に感染してしまった時の症状から見ていきましょう。
喉の痛み・腫れ
先ほど、大人の症状一覧で紹介した通り、溶連菌に感染すると喉に異常が生じます。子供の場合、扁桃腺が赤く腫れたり、喉に痛みを感じたりします。
発症の初期段階で見られる症状ですので、他の感染症との区別が難しい症状でもあります。お子さんが喉の痛みで苦しんでいるときには、これから紹介する他の症状と合わせて判断するようにしてください。
発疹
こちらも大人と同様の症状でイチゴ舌と呼ばれる症状が現れます。舌だけではなく、手や足など、全身に発疹ができることもあります。
また、快方に向かう中で、皮がズルリと剥けてしまうこともあります。ですが、これは回復している兆候ですので、あまり心配しすぎないようにしましょう。
高熱
38度から39度の高熱が出ます。溶連菌の流行期は、インフルエンザの流行期と重なる部分があるので、高熱だけでは、どちらなのか見分けにくいところがあります。
舌や全身の発疹など溶連菌特有の症状が見られるかなどに注目するか、もしくは、インフルエンザの検査を受けるかなどの方法で両者を見分けることができます。
発症後の対応について
最後に溶連菌に感染してしまった時にどのように治療が進められるかや感染してしまったときの注意点を紹介しておきたいと思います。
溶連菌感染症の治療は、主に抗生物質を服用することで進められます。リウマチ熱、猩紅熱(しょうこうねつ)、急性糸球体腎炎といった合併症を引き起こさないために、体内の菌が完全に死滅するまで服用しなければなりません。
ですので、抗生物質を飲み、症状が治まったからといって、薬の服用を止めるのではなく、医師に処方された分は全て飲みきるようにしてください。
また、溶連菌は飛沫感染で広がります。咳やくしゃみをする時には周りの人へに気遣いを忘れないようにしてください。
まとめ
上記のように溶連菌感染症は、感染・発症するとかなりの苦痛の伴う病気です。予防策としては、手洗いやうがいをしっかりとするというのが有効的な方法です。
「風邪かな…」と思って、病院に行ったら、「扁桃腺が腫れている」と医師に言われたことがある人は、実は風邪ではなく、溶連菌感染症だったなんてこともあります。
溶連菌は、それくらい日常に溢れている細菌ですので、あまり恐れずに、しっかりと手洗い・うがいをして予防に努めてください。