
口内炎の痛みはとてもつらいものですが、特に舌にできた口内炎は食事の際の痛みだけでなく会話をするときにも支障が出てしまいます。ここでは、舌や舌先にできた口内炎の原因と対処法についてご紹介致します。
舌にできる口内炎の原因
口内炎の種類には、アフタ性口内炎・カタル性口内炎・ヘルペス性口内炎・カンジダ性口内炎などいくつかの種類がありますが、どの種類も舌に発症することがあります。過労やストレス、睡眠不足、食生活の偏りがあったりすると発症しやすかったり、治りにくかったりします。
アフタ性口内炎の場合
多くの人が発症する種類のアフタ性口内炎は、痛みが生じる口内炎の中では一般的なものです。5mm~6mm以下の大きさの黄白色、灰色に変色した潰瘍をアフタといいます。
アフタ性口内炎は、舌をはじめとして口腔内どこにでも発症します。発症原因は、口腔内に傷があったり、噛んでしまったりすることにより、その患部から細菌感染し炎症を起こすことによります。
過労やストレスなどによる免疫力の低下や、栄養バランスの崩れにより、口腔内の粘膜の状態が悪化していたりしても発症します。
普段から、歯磨きやうがいなどをこまめにおこない口腔内の細菌を減らしておくことが発症リスクを減らすことにつながります。通常体力の低下などがなければ、2週間程度で自然治癒します。
カタル性口内炎の場合
口腔内が赤く腫れたり、白くただれたり、ひび割れが起こるなどの症状がでて、痛みは他の口内炎に比べてあまり強くありません。しかし、治りが悪かったり、繰り返し発症してしまったりすることもあります。
紅斑性口内炎ともいわれ、赤い斑点状の炎症が起こります。カタル性口内炎の原因は、犬歯や入れ歯、矯正器具などが常に当たる場所や、虫歯や歯周病などがあり口腔内の衛生状態に問題がある場合など、物理的刺激などで発症します。
胃腸の調子が悪い場合や風邪などで体力が低下していても発症する場合があります。通常10日程度で自然治癒しますが、物理的原因がある場合はその治療も平行しておこなう必要があります。医療機関で抗生物質が含まれた軟膏を処方してもらい、口腔内の清潔を保つようにしましょう。
ヘルペス性口内炎の場合
ヘルペス性口内炎は、生後6ヶ月以降の乳幼児が発症しやすく、舌や口腔が赤く腫れ、発熱も伴います。単純ヘルペスウイルス感染により発症し、ヘルペスの潰瘍が舌だけでなく、唇、口腔内などにもでき、強い痛みが伴います。
ウイルスを持っている人の使用した食器やタオルなどが感染源になることがあります。ウイルスを持った親が赤ちゃんにキスをしたり、口の中で食べ物を噛み砕いたりして与えても感染します。
ヘルペスウイルス感染から発症までは、2日~12日の潜伏期間があります。高熱やリンパの腫れ、水ぶくれが破裂すると潰瘍になり痛みが強く、乳児より成人の方が症状は重くなる傾向があります。発熱は数日、口内炎は10日くらいすれば改善されます。
ヘルペス性口内炎の治療は、解熱剤や鎮痛剤の対処療法や、抗ヘルペスウイルス剤などもあるので、つらい症状が続く場合は医療機関で相談しましょう。
カンジダ性口内炎の場合
口腔内の常在菌のカンジダという「真菌(カビ)」が増殖することで発症します。カンジダ性の口内炎の場合は、口内炎の影に別の病気がある場合もあり、注意が必要です。
症状としては、白い苔のようなものが、舌や口腔内に広がり、白い苔がはがれたりしたりすると、出血したり赤くなった炎症状態になります。
ステロイド剤や抗生物質などの薬剤の長期使用により、口腔内の常在菌のバランスが崩れることにより発症することがあります。健康である人が発症することはほとんどなく、病気で抵抗力が落ちている人などが発症しやすくなります。
糖尿病や悪性腫瘍、エイズなどの病気がある人、高齢者などは発症しやすくなります。カンジダ性口内炎の治療は、抗真菌剤を含む薬剤でのうがい、軟膏での治療をおこないます。
また、カンジダ性口内炎を引き起こす原因の病気の治療や、ステロイド剤など現在使用している薬の見直しなども平行しておこないます。
まとめ
舌にできた口内炎は、舌がんの初期症状とよく似ていて素人が判断することは難しいこともあります。通常口内炎は、1週間~2週間程度でかなり改善されてきます。
生活習慣を見直し3週間以上、口内炎治療をおこなっても症状が改善されない場合は、医療機関を受診し、舌がんの可能性や、内臓になんらかの病気が隠れていないかなど、詳しい検査をしてもらいましょう。