
晩冬から初春にかけて流行することが多いロタウイルスによる感染症は、世界的に乳幼児の死亡原因として半分以上を占めていると言われています。
幸いにも日本国内でも死亡例は極めて少ないものとなっています。ロタウイルスによる感染症は、5歳以下の子供が罹りやすい傾向にありますが、大人でも感染することがあります。そのときの症状の違いについて、まとめました。
子供の症状
ロタウイルスの特徴は白い水様便ですが、感染した子供達全員がそうなるとは限りません。しかし下痢は激しくなることがほとんどです。
他にも、吐き気や嘔吐、腹痛、発熱、咳、鼻水といった症状が見られることがあります。
特に熱は38-39度の高熱になる場合が多く、半日から1日ほど続きます。はじめに咳や鼻水が出て、次に嘔吐と下痢の症状が出てきます。
嘔吐は1-3日間、下痢は3-10日以上続きます。下痢は他の症状が良くなっても長く続くことがあります。
大人の症状
主な症状は、白色の水様便や吐き気、嘔吐、発熱、腹痛などで、子供の症状を少し軽くした感じです。
これは身体の免疫機能がロタウイルスと戦った残骸です。下痢は1週間-10日ほど続きます。健康な大人がロタウイルスに感染してもほとんどの場合、軽い腹痛やムカつき、倦怠感などの症状で治まります。
しかし、高齢者や持病があったり、大きな病気をした直後など体力が落ちている人が感染すると、子供と同じような症状が出て重症化することがあるので注意が必要です。
ロタウイルスに感染したら
ロタウイルスによる感染症では、下痢止め薬などを使用することは推奨されていません。原因となっているロタウイルスを早急に体外へと排出することが、唯一の治療法だからです。
下痢止め薬には胃腸の動きを抑えてしまう効果があるものも存在していますので、ロタウイルスによる感染症での下痢に対しては、薬の使用を控えるようにしましょう。
脱水症状になることもありますので、しっかりと水分補給を行なうように注意していきましょう。
ロタウイルスは非常に感染力が強いウイルスです。子供の吐瀉物や便を処理するときに、素手で行なうと、手洗いをしても残ってしまうことも多くあり、二次感染の原因となってしまいます。処理を行うときは、ゴム手袋の着用は必須です。
また、睡眠不足や疲労を感じているときは、マスクを着用して完全防御体勢で、処理を行なうようにしましょう。
ロタウイルスの予防法
ロタウイルスの予防法は、ワクチン以外にありません。ロタウイルスのワクチンには2種類あり、接種を受ける時期が、生後15週未満と推奨されています。
1価ワクチンでは24週までに、5価ワクチンでは32週までに接種を受けなければなりませんが、それを過ぎてしまうと、2回目以降の接種が受けられません。できるだけ15週未満のうちにワクチン接種を行なうようにしましょう。
最後に
今回は、ロタウイルスの症状について大人と子供に分けて見てきました。大人でも感染してしまうことのあるウイルスですので、お子さんが感染した際には注意して看病するようにしてください。