
これから腎後性腎不全という病気について説明します。腎後性腎不全というのは、腎臓疾患の1つです。腎臓は、尿や老廃物の排泄や体内の水分や電解質の恒常性を保つなどの機能があります。そこで、今回は、腎後性腎不全になってしまう原因や症状、それに対する治療法について説明していきたいと思います。
原因は?
主な原因は、尿路結石や前立腺肥大症といった尿路系の疾患です。これらの疾患は、尿管や膀胱が閉塞してしまい尿が出にくくなってしまいます。
尿が出にくくなることにより尿細管内の圧力が上昇して糸球体濾過量が低下してしまいます。糸球体濾過量が低下してしまうと腎臓の機能が不十分となってしまいます。
症状は?
まず、尿が出にくくなってしまうので体内に水分がたまってしまいむくみや血圧上昇などがあります。また、腎臓の働きによって保たれている電解質のバランスが崩れてしまい、悪心や嘔吐の胃腸障害やしびれ感、下痢などの症状が現れてます。さらには、腎不全が悪化すると、貧血や骨粗鬆症や血尿などの症状も現れてきます。
治療法や薬は?
これらの症状に対する治療は、まず、閉塞している部位を解除することです。そのために「尿管カテーテルの挿入や手術」を行います。
また、薬は尿を排泄させる薬や電解質のバランスを正しくする薬などが有効です。以下に、腎後性腎不全の治療に用いられる薬をまとめておきたいと思います。
フロセミド
尿を排泄させる薬には、「フロセミド」があります。フロセミドは体内の水分量を減らすので高血圧やむくみなどを改善することができます。電解質のバランスを正常にするにはそれぞれの電解質に対する薬を用います。
ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
カリウムを減らす薬には、「ポリスチレンスルホン酸ナトリウム」があります。これはカリウムイオンを吸着することで吸収を抑制し体内のカリウムを減らします。
炭酸水素ナトリウム
水素イオンを減らす薬には、「炭酸水素ナトリウム」があります。水素イオンを減らすことで下痢症状が改善されます。
沈降炭酸カルシウム
リンを減らすには、「沈降炭酸カルシウム」があります。リン酸イオンと結合することでリンの吸収を減らし体内のリンを減らします。
その他にも…
これらの薬以外にも骨粗鬆症の薬である「アルファカルシドール」や貧血の薬である「遺伝子組み換えヒトエリスロポエチン」などがあります。
まとめ
腎後性腎不全は尿路系疾患が原因の病気です。それらの疾患をきちんと治療すれば発生しません。治療は継続することが大変ですが悪化して腎不全にならないように頑張りましょう。