咽頭炎は、軽いうちは喉の違和感や咳、痰などの症状が出るだけですが、悪化すると喉が真っ赤に腫れて、強い痛みや高熱が出ることがあります。今回は、咽頭炎で高熱が出たときの対処法を紹介していきます。
安静にする
発熱は身体の中に侵入してきたウイルスなどの病原体を死滅させるために起こります。体温を上げることは身体の正常な働きなのですが、それによって体力を大量に消耗してしまいます。
体力を少しでも温存して免疫力が下がらないようにするため、身体を休めて安静にするが必要があります。眠れるようならなるべく眠るようにしましょう。
水分補給
発熱により身体の中の水分が急激になくなると、脱水状態になることがあるので水分補給はとても重要です。
お茶やジュースは吸収するのに時間がかかるので、常温の水か経口補水液を少しずつ飲むようにしてください。もし、食べれるようなら、果物やお粥などを食べてエネルギーを補給しましょう。
脂肪分の多いものや油っこいもの、乳製品などの消化の悪いものはやめておきましょう。油ものは熱や痛み、腫れをひどくさせることがあります。
こまめに着替える
熱が下がってくると大量に汗をかきます。こまめに着替えて、身体を冷やさないようにしましょう。
段階ごとの注意点
熱の出始めと上がりきった後では、対処法が大きく異なります。
熱の出始め
熱が出始めると、顔色が悪くなったり、寒気がしたり、手足が冷たくなったりといった症状が出てきます。この時期には、身体を十分に暖めて保温しましょう。
この時に解熱剤を使ってしまうと、病原体を死滅させることができなくなるので、かえって病状が悪くなり、風邪が長引いてしまいます。熱が上がりきるまで薬を使うのは控えると良いでしょう。
上がりきった後
上がりきった後は、顔に赤みがさしたり、手足も暖かくなったりします。
こうなると今度は余計な熱を放出するために、寒くならない程度に薄着になり、おでこや脇の下、足の付け根あたりなど太い血管の通り道を冷やします。
この時は、できるだけ自然に下がるのを待つのが理想ですが、食欲が全くないとか、怠さが辛いようなら解熱剤を使います。
最後に
かかったのが子供の場合、熱があっても元気があるようなら様子を見ていてもよいのですが、以下のような症状が見られるなら、急いで病院に連れていくようにしてください。
- ぐったりしている
- けいれんやひきつけ
- 水分が摂れない
- 呼吸が苦しい
- 意識がもうろうとしている
- 40度以上の熱があるのに寒がる
- 熱が3日以上続く