
歯周病とは歯茎や骨などの歯を支える歯周組織が炎症を起こし、歯茎が破壊されていく病気です。実は私たちが歯を失う原因の中で最も多い割合を占めているのは虫歯ではなく、歯周病という統計があります。
様々な原因により発症するのですが、初期の内は自覚症状がない事も多く重症化してから気づく事が多いようです。
歯周病は歯に関わる事のみならず、心臓や呼吸器系の疾患、糖尿病など全身に重大な影響を与えるという事がわかっています。ここでは、そんな歯周病の症状についてまとめていきたいと思います。
健康な状態の歯茎の特徴は?
歯茎が健康である時、次のような特徴があります。
- 薄いピンク色をしている
- 歯と歯の間の歯茎は丸みのないシャープな三角形になっている
- 歯茎が固く引き締まっている。
- スティップリングと言われるオレンジの皮のようなくぼみが多数みられる
- 歯磨き程度で出血することはない
- 「歯周ポケット(歯と歯茎の境目の溝の深さ)」が、3〜5mmほどである
軽度の場合
軽度の歯周病の状態では、炎症が歯肉のみに留まらず、骨にも及んでいます。歯茎は腫れて赤くなっていて、歯磨きをすると出血があります。また、骨が若干溶け出していますので、歯周ポケットが深くなっています。
この溝にプラークが入り歯根に歯石がつくため、歯周ポケットは細菌の住みかになっています。軽度の状態でも痛みなどの自覚症状がないため気づかない事が多いようです。
中度の場合
歯周病が中度まで進むと歯を支えている骨が溶け出すため、歯がグラグラ動き、浮いたような感じがします。そのためだんだんと硬いものが噛みにくくなってきます。
歯周ポケットは深さが増し細菌が侵入していきます。それにより歯根に歯石がつくようになり歯ブラシで歯周ポケットの汚れをかき出そうとしても歯ブラシが届かないためさらに症状が進行していきます。
また、痛みや出血もあるため歯磨きがしづらくなる事も症状の悪化につながっていきます。
重度の場合
歯周病が重度まで進行すると歯を支えている骨は、その3分の2以上が解けてしまい歯周ポケットはさらに深くなります。
そのため歯のぐらつきが増すので、食べ物が食べづらくなったり、臭いがしたりします。歯根には歯石がつき歯肉が下がるため歯根が見えてきます。歯茎は赤く腫れ膿が出ることあります。
まとめ
歯周病は生活習慣や食習慣そして正しい歯磨きにより予防をしたり進行させないようにしたりできる疾患です。
症状が悪化するまで気づかない事も多いので、自分自身の歯を長く残していくために歯周病のサインを見逃さない事が重要です。
現在は予防歯科が大事と言われていますので、歯や歯茎の健康を保つために歯科医院で定期的なメンテナンスを受ける事をお勧めします。