
中耳炎の主な症状には、耳の痛みや耳だれがありますが、時に発熱が伴う場合があります。では、中耳炎で熱が出るのは、どうしてなのでしょうか?ここでは、そんな中耳炎で熱が出る原因や治し方についてまとめていきたいと思います。
原因
急性中耳炎は、風邪が原因で起こるといわれています。そのため、風邪の症状と同じように熱が出ることがあります。
熱が出るのは、体がウイルスや細菌と戦うために体温を上げるためです。体は発熱することで、ウイルスや細菌が増えるのを抑え、白血球やその他の免疫を担当する細胞の働きを活発にし、免疫機能を高めます。熱は2~3日ほどでおさまる場合もあれば、長引いてしまう場合もあるようです。
風邪を引くと、鼻や喉に入ってきたウイルスや菌を追い出すために、鼻水や痰が出ます。鼻の奥と耳は、耳管と呼ばれる管で繋がっています。この耳管を通って、ウイルスや菌が耳に侵入し、中耳で炎症を起こします。
中耳は、耳の外側からみて、鼓膜の奥にある空間です。炎症とは、体の免疫を担当する細胞(白血球など)が、ウイルスや細菌と戦っている状態です。この炎症によって、膿ができます。
膿とは、淡黄色や緑色などの粘性のある液体で、戦いを終えて壊れた白血球などの細胞、死んだまたは、まだ生きているウイルスや細菌を含んでいます。
ちなみに、風邪を引いた際に、子どもが中耳炎になりやすいのは、大人の耳管に比べて、子どもの耳管は太くて短く、傾きも水平に近いので、ウイルスや菌が入りやすい構造になっているためです。
治し方
それでは、中耳炎で熱が出てしまった時には、どのように治すのでしょうか?
薬物療法
高熱であったり、痛みが伴う場合は、抗生物質や解熱鎮痛剤といったお薬で回復を助ける場合があります。
鼓膜切開
中耳に膿が溜まることで鼓膜が圧迫され、痛みが強い場合、熱が続く、抗生物質が効かない、全身状態が悪い、合併症の危険があるなどの場合に、鼓膜切開が行われる場合があります。
鼓膜を切開して、そこから膿を出し、換気をします。これにより、痛みが治まり、熱が下がることがあります。鼓膜は1週間くらいで自然に塞がりますので、その後、再び膿が溜まることが多いようです。
鼻の通りをよくする
風邪のウイルスや細菌は、鼻水とともに耳管を通って、耳に侵入します。そのため、鼻水をまめに取り除くようにします。また、中耳に溜まった膿は、耳管を通って、鼻の奥に出て行きます。
従って、鼻水が溜まっていると膿の排出がスムーズにされず、中耳炎を長引かせてしまいます。炎症が落ち着けば、熱も治まってきます。
ただし、鼻は、片側ずつ優しくかみましょう。鼻は、強くかむと耳に圧力がかかり、中耳炎を悪化させてしまいます。鼻を自分でかめない小さな子どもの場合は、まめに、優しく鼻水を吸ってあげましょう。
まとめ
風邪を引くことで、中耳炎になることが多く、中耳炎で熱が出る原因は、体がウイルスや細菌と戦うために発熱するためです。そして、一度、中耳炎になると、完治までには1ヶ月くらい、症状が重いと2~3ヶ月かかるケースもあるようです。特に自分で症状を説明できない子どもの場合は、風邪を引いたら中耳炎を疑って、早めに、耳鼻科を受診するとよいですね。