
ノロウイルスとは?ウイルス性胃腸炎やウイルス性食中毒の代表的な感染症です。感染者数も増加傾向にありウイルス性食中毒として危険性が懸念されているウイルスです。ここではノロウイルスの潜伏期間とその間にうつる可能性に関する情報をご紹介いたします。
ノロウイルスの潜伏期間は?
ノロウイルスに感染すると24-48時間ほどの潜伏期間を経て発症します。
主な原因はカキなどの食べ物か、感染者が排泄した排泄物の中のウイルスに触れたり、空気中に舞い上がったウイルスを吸い込んだりして感染します。
ウイルスが体内に入ると多くの場合、2日以内に下痢や嘔吐、発熱、腹痛などの症状が出てきます。人によってはその日のうちに出ることもあります。
しかし、感染しても症状が出ないまま終わってしまう人も実際にいるのです。では潜伏期間中の人と接触したら感染してしまうのか、というとそうでもありません。
潜伏期間中でもノロウイルスを体の中に保有しているのですが、下痢や嘔吐の症状が出ていないためウイルスを外へ排出しないので、周りの人に感染する確率は低いと考えられています。
潜伏期間が特殊?潜伏期間中にうつる可能性は?
ノロウイルスには3つの期間があるとされています。
- 潜伏期間
- 発症期間 (二次感染期間)
- 回復期間 (二次感染期間)
症状が出ていない潜伏期間中は、人にうつる可能性は低いとされています。ノロウイルスの感染経路は接触感染と飛沫感染が主とされています。
ノロウイルスがうつる時は食べ物や飲み物などからうつる傾向が大部分を占めています。
消毒していない水やウイルスを含みやすい貝類、肉の赤身が残る部分など加熱処理が不十分な場合に危険性が高くなります。
貝類は殺菌が難しいので食べない方が良いのかもしれませんが、貝類は美味しいですし、一概には言えません。
二次感染力を持ちはじめるのは発症期間と回復期間です。症状が落ち着いても約1週間は他人に感染させる可能性はあります。
感性期間には個人差もありますので期間に関して一概には言えません。なぜなら、なかには3週間後に便からウイルスが発見されたケースもあるからです。
検査方法は?
診断
ノロウイルスを疑って病院へ行くと、ほとんどが問診だけで診断します。
周りで流行っているとか、下痢や嘔吐などの症状がいつからどんな感じで発症したかを聴くだけで、ほぼ診断が確定します。それほど難しい診断ではないので、何か特別な事がない限り検査はしません。
しかし、大きい持病がある人や3歳未満の子供、65歳以上の高齢者などは保険適用されているので検査して診断することもあります。
検査
検査方法は直腸から綿棒を使って排便した物を確認する簡易検査と、より精密に調べる電磁顕微鏡検査、リアルタイムPCR法、遺伝子検査などがあります。
簡易検査はその場で20分ほどで陰性か陽性かが分かるのですが、精密検査になると検査機関に出さなければならないので3-5日くらい時間がかかります。
その間に治ってしまうことがほとんどなので、検査は滅多にしないのです。しかし食品従事者など感染が拡大する可能性があるときは、検査を受けなければなりません。
費用
保険適用される人は2,000-3,000円ほどで検査ができますが、そうでない場合は自費診療になるので検査代だけで5,000-6,000円になります。精密検査になると10,000-30,000円と非常に高額になってしまいます。
二次感染を予防するには?
症状が治まっても感染力はありますが、長い間外出しないわけにもいかないこともありますので、二次感染予防を徹底することで予防することができます。消毒に関してノロウイルスはアルコールは効きません。
消毒には塩素系漂白剤、次亜塩素酸ナトリウムを使い塩素系漂白剤調整液による消毒になります。ハンドソープでも手の消毒はできないとされています。
ウイルスの除去には85度以上の熱湯で1分以上の加熱も有効とされています。しかし、手の消毒に熱湯は使えません。手洗いは15秒以上かけて正しい手洗いをすれば人体に影響がおきにくい程度までは洗い流せます。
この時、次亜塩素酸ナトリウムと熱湯は同時に使用しないでください。化学反応を起こしてしまいます。
糞便の消毒…。外出先で処理するのは難しいですね。流すことはできないので便器や触った場所の消毒をした後にゴミ袋に密閉してから廃棄することになります。
流す時は蓋をしめる必要がありますが、蓋も床も消毒をしなければなりません。公共の場所の消毒を家の消毒と同じようにするには時間的にも消毒準備も難しいでしょう。
まとめ
潜伏期間中は二次感染はしません。発症したら除菌消毒は徹底的に行いましょう。