
発熱や咳など、症状だけだと風邪と混同しがちな病気にマイコプラズマ肺炎というものがあります。では、マイコプラズマ肺炎だと、どのように診断・検査されるのでしょうか。今回は、マイコプラズマ肺炎の診断・検査方法について解説していきます。
感染経路について
マイコプラズマ肺炎は肺炎マイコプラズマという特殊な微生物によって引き起こされる肺炎です。冬のはじめから春にかけて発症することが多く、とくに5歳くらいの幼児から30代くらいの若い人に感染する確率が高くなっています。
感染経路は感染した人からの飛沫感染と接触感染になりますが、感染力はそれほど強くないので友人などの近しい人との感染が多くあるのではないかと考えられます。1度感染しても免疫は長く続かないのでまた感染する可能性もあります。
マイコプラズマ肺炎の発症
マイコプラズマが身体の中に侵入すると、粘膜表面の細胞外で増殖を開始します。主に気管や喉に感染し、肺で増殖するので肺炎を引き起こしてしまうのです。
感染すると1-3週間の潜伏期間を経て発症します。初期症状は発熱、全身のけん怠感、頭痛などになります。
咳は少し遅れて出はじめることが多く、はじめは乾いた感じの軽い咳が次第にひどくなってきます。とくに若い人は湿った咳になることが多くあります。
診断と検査
マイコプラズマ肺炎に感染しているかどうかの診断・検査方法について挙げていきます。
胸部レントゲン検査
細菌性肺炎よりもレントゲン画像がはっきり移ることがなく、淡い影が薄っすら出る程度になります。
血液検査
白血球数やCRPという炎症反応を見ますが、これも細菌性感染症と違い大きな上昇は見られないことがあります。
設備がある病院では1時間ほどで結果が出ますが、検査機関へ出す場合は1-2日かかります。マイコプラズマ肺炎の抗体を測定する検査も一般的にする検査になります。
遺伝子検査
痰を培養するLAMP法という検査で、検体中に肺炎マイコプラズマが一定数以上存在すれば、検出することができます。検査機関へ出すので1週間程度の期間を要します。
粘膜検査
喉の奥の粘膜をこすって、マイコプラズマ肺炎の成分の有無を調べる方法です。迅速検査になるので、その日のうちに結果が出ます。
聴診
胸の音を聴く検査ですが、やはり細菌性肺炎のように肺炎を疑う音が発生しにくいので分かりにくくなります。
最後に
マイコプラズマ肺炎には様々な検査方法がありますが、いずれも絶対とは言い切れないため、検査も併用の上、医師の経験から症状や全身状態、流行状況などを見て総合的に判断することになります。
他の肺炎より軽くすむから大丈夫だと思わずに、咳などの症状があるようなら病院へ行って診断してもらいましょう。