
おたふく風邪で髄膜炎になることはあるの?あなたは「おたふく風邪」にかかったことがありますか?小学校の頃など、まわりでぽつぽつと何人か聞いたことがある、またはかかったという方がいるかと思います。
もし、あなたが大人で、未だかかっていなかった場合、そして、自分の子供がかかった時に備えて、今回は、おたふく風邪に加えて、合併症として知られる髄膜炎についてまとめておりますので、どうぞ最後までお読みください。
おたふく風邪とは

おたふく風邪というと、顔が腫れて、画像のような「おたふく」みたいな状態を思い浮かべるかと思います。おたふく風邪は、正式名称を「流行性耳下線炎」といいます。「耳の下が炎症」と、症状をそのまま表した病名です。
流行性とありますが、そうではない耳下腺炎も存在します。その違いは原因となるウイルスです。おたふく風邪の原因となるウイルスは、「ムンプスウイルス」です。
おたふく風邪も耳下腺炎も症状が、耳の下の唾液腺の腫れ、鼻水、発熱、接触時の障害や痛みと、とてもよく似ています。耳下腺炎が繰り返し症状が起こるのに対し、おたふく風邪は1~2週間で症状が治まっていくのが特徴です。
また、かかってしまったら、それぞれの症状を抑える治療がとられます。熱がある場合は、解熱剤や炎症を抑える抗炎症剤などが処方され、おたふく風邪専用の特効薬はいまだありません。
さらに、細菌への感染ではなく、ウイルス性なので抗生物質も効かず、ウイルス由来のインフルエンザなどとも異なり、ワクチンがありません。安静にして症状が治まるのを待つことが大切です。しかし、注意しなければならないのが合併症です。
おたふく風邪にともなっておきる病気として髄膜炎があります。おたふく風邪にかかった人の約10%と高くはありませんが、侮れない病気です。
髄膜炎とは

髄膜炎とは、脳や脊髄にウイルスが侵入することによって起こる炎症のことです。症状としては、激しい頭痛や高熱、繰り返しの嘔吐がよく見られます。
では、この髄膜炎はおたふく風邪とどのように関わっているのでしょうか?記事の後半では、おたふく風邪と髄膜炎の関係性について見ていきます。
おたふく風邪と髄膜炎の関係性は?

髄膜炎は、おたふく風邪の原因となるムンプスウイルスが単核球を介して中枢神経に侵入することで起こると言われています。
高熱が長く続く、吐き気を催しているなど、おたふく風邪にかかってからこのような症状が見られたら、髄膜炎を疑ってください。
髄膜炎かどうかは検査によって分かります。骨髄の腰のあたりから骨の間に針をさし、髄液を採取して検査します。これには痛みが伴うため、子供には実施しないこともあります。
というのも、実際にムンプス由来の髄膜炎とわかっても、特別な治療法はなく、高熱を下げる・吐き気止めを飲むなどの対症療法を行って症状が治まるのを待つのみだからです。
しかし、その一方で、細菌性髄膜炎に比べて予後が良好であることや、重症化しにくいことがあり、あまり不安視することもありません。
まとめ
ただでさえ、辛いおたふく風邪。そして、さらに追い打ちをかけるような髄膜炎。これらになってしまったら、安静にして治るのを待つしかありません。
したがって、普段からおたふく風邪自体にかからないよう、ウイルスを体内にとりこまないよう、手洗いうがいをして、人ごみの多いところは免疫が弱っているようなときに行かないようにしましょう。