
麻疹は「はしか」、風疹は「三日はしか」と言われており、どちらも「はしか」という言葉が用いられています。ですが、原因となるウイルス、症状等さまざまな違いがある病気です。そこで改めて、麻疹と風疹の違いと見分け方をまとめてみたいと思います。
麻疹の特徴
麻疹は麻疹ウイルスによる感染症で、空気感染や飛沫感染が主な感染経路になります。潜伏期間は10日-2週間程度です。最初は咳、鼻水、発熱など風邪にきわめて近い症状が出ます。
その症状が数日続いたのち熱はいったん下がるのですが、そこから改めて39℃前後の高熱が出ます。その際にほっぺたの裏側にコプリック斑と呼ばれる白い発疹がポツポツ出ます。
それから顔や全身に発疹が広がるのです。熱、発疹ともに3-5日程度で治まりますが、発疹については黒色の色素沈着をしながら治まっていきます。
ちなみにこの色素沈着も1-2週間すると自然と消えていきます。症状が出ている間、特に発疹が出だしてからは重症化する可能性があり、人によっては肺炎や脳炎に移行し命を落とすこともありますので注意が必要です。
風疹の特徴
風疹は風疹ウイルスが原因となる感染症です。咳やくしゃみといった飛沫感染が主な感染経路になります。風疹の場合は感染しても数人に1人の割合で発症しないことがあります。
その後2-3週間程度の潜伏期間を経て顔に赤くて細かい発疹が現れ、全身に広がります。麻疹のように口の中に発疹ができることはありません。
また人によって発熱したりしなかったりはありますが、発熱したとしても麻疹ほど高熱ではありません。それと風疹の場合は耳の下あたりのリンパ節が腫れてぐりぐりとしたしこりのようなものを感じるという特徴があります。
このリンパ節の腫れは他の症状が消えても数週間続くことがあります。発疹は3-5日で治まり、麻疹と違い跡形が残ることもありません。発熱も2-3日で下がります。
麻疹と風疹の違いと見分け方
以上の2つの特徴から、麻疹と風疹の違いと見分け方について見ていきましょう。
- 麻疹は飛沫感染・空気感染するが、風疹は飛沫感染のみ。
- 麻疹は麻疹ウイルス、風疹は風疹ウイルスが原因となっている。
- 麻疹は口の中に発疹ができるが、風疹は口の中に発疹ができない。
- 麻疹は高熱が出るが、風疹はそれほど高い熱は出ない。
- 麻疹はリンパ節の腫れの跡形が残るが、風疹は残らない。
総じて麻疹に比べて風疹の方が症状は軽度ですし、症状が出ている期間も短いものです。そのため、風疹は「三日はしか」と呼ばれることもあります。
見分け方としては、症状の重い軽いによって判断するのが良いでしょう。ただし、大人が感染した場合は風疹の場合でも40度近い高熱が出たりして入院するケースもあります。
最後に
麻疹、風疹のウイルスに対して効く薬剤がないため、基本的には水分補給と栄養摂取をするといった対症療法しかありません。
また妊婦が感染した場合、胎児に大きな影響を及ぼして早産したり流産したりする可能性がありますので、混合ワクチン(MRワクチン)による予防接種をきちっと受けて事前の対策をしっかり取っておきましょう。