
白血病と聞くと難病のイメージをもたれている方も少なくないと思います。しかし、医療の進歩と共に治療や研究も進み、生存率は高まってきています。
もはや不治の病ではなくなり、著名人やあなたの身のまわりにも白血病を克服して社会復帰を果たした方もたくさんいます。そこで、今回は、白血病の生存率を年代と併せて見ていきたいと思います。
白血病は治るの?
白血病は簡単に言うと、体内で血液が生成される過程において正常な血液がつくられず、がん化した血液細胞がつくられてしまう「血液のがん」です。血液には、血小板や赤血球、白血球など造血されるうちに分かれ、それぞれが体を健やかに保つための働きをもちます。
しかし、こうした正常な働きをもった血液細胞ががんの増殖によって減ってしまうと、免疫力の低下や、栄養不足、貧血、発熱など白血病による症状が出てきてしまいます。原因はこれまで特定されていませんが、遺伝子の突然変異や、環境因子、抗がん剤による影響などが指摘されています。
がん化した血液細胞がリンパ系か骨髄系か、または進行の度合いが急性か慢性かによって分類されます。白血病の治療には、白血病細胞の数を減らす化学療法と骨髄移植が挙げられます。化学療法では、白血病細胞を減らす方法に加え、抗がん剤を用いた治療もあります。
白血病化した細胞を減らすために、7~10日ほど抗がん剤を投与し、白血病細胞を骨髄のなかで5%未満に抑え、寛解状態を目指します。この治療には副作用や体への負担も大きいため、65歳以上の患者さんに対しては、状態を見ながら、量や投与の日数を判断します。
年代別に発症や生存率は異なるの?
発症しやすい年代としては、患者自体は高齢者に多くみられますが、その他の年代ではおおむね同じくらいの発症率で、2009年の調査では10万人中6.3人が罹患しており、患者自体は増加傾向にあるといわれています。
高齢者は加齢による免疫力や体力の低下も著しいため、なかなか治りづらいという背景もあります。その他の年代では、急性白血病の5年生存率は平均50~60%で、急性骨髄性白血病よりも急性リンパ性白血病の生存率が高いといわれています。
急性リンパ性白血病の5年生存率は平均40%程度で小児の場合は約80%と小児の方が治る可能性が高いといわれています。また、症状の進行度合いを表すステージ別での5年生存率は、ステージ1で約65~85%、ステージ2で約40~60%、ステージ3で約25~40%、ステージ4で約10%以下となっています。
急性の場合は進行が早いため抗がん剤が効かなくなってしまったり、効果が薄いため数日~数か月で死に至ることもあります。また、慢性の場合から急性に転嫁してしまった場合も同様です。
したがって、早めの段階で気が付くこと、治療を開始すること、若い段階で治すことが大切です。65歳未満における寛解状態への治療達成率は約80%であるといわれています。
移植治療も若い方が成功確率が高く、予後の生存率も65~70%と高く、1〜2年と経過するにつれ生存率は高くなり、5年経過もすれば再発の心配も少ないといえます。
まとめ
白血病は患者自体は増えていますが、生存率は高まっている病です。しかし、進行のスピードと年齢によっては、手遅れになってしまうこともあるため油断は決してできない病気です。
なかなか症状が現れず気が付きにくい病気でもありますので、定期的な健康診断や血液検査がなにより生存率を高めることにつながる重要なステップです。