
腎不全は腎臓病が進み、腎臓の動きが低下した状態を指して言います。腎不全の症状にはいくつか挙げられますが、初期のうちは自覚症状が少なく、見過ごされることも多いようです。
しかしながら、腎臓病が進行してしまうと、透析などの大変な治療が必要になります。できるだけ早く治療を開始することができるよう、まずは腎不全にはどのような症状がみられるのかについて把握しておきましょう。
タンパク尿
尿中にタンパクが多く含まれる場合は、腎機能の不具合が関係している可能性があります。これは、体内のタンパクは腎臓の糸球体という部分で濾過されるためです。
血尿
腎臓の糸球体から尿管、膀胱に至る部分の機能不全が原因となって尿中に赤血球が混ざる状態を言います。尿中の赤血球の量は、肉眼で確認できるほど赤茶色や赤色をしている場合もあれば、顕微鏡で確認しなければ分からない場合など、様々なようです。
むくみ
腎不全により体内の水分排泄が十分に行われなくなると、体内に水分が溜まりやすくなります。これにより、むくみが生じます。ただし、むくみは腎不全以外の要因でも起こる可能性があるので、むくむだけによって腎不全と特定することはできません。
高血圧
腎臓は体内の塩分の排泄など血圧を調整する機能も持っています。そのため、腎不全になると高血圧になりやすくなります。高血圧に伴い、頭痛、吐き気などの症状も伴って生じることがあります。
尿量の変化
腎不全により尿量が多めになることがあります。これは、腎臓で尿を濃縮する機能が低下するためであると考えられます。一方で、腎不全が進行すると、尿をつくる機能そのものが低下するので、尿量が減ってきます。
尿毒症
尿毒症は、精神的不安定や倦怠感、食欲低下や吐き気、皮膚の黒ずみ、血圧上昇、尿量の減少などの症状を伴って起こります。腎不全により老廃物の排泄がうまくなされなくなることが要因となって発生すると言われています。
高カリウム症
腎不全になると、尿としてカリウムが排泄されることが難しくなります。その結果、血液中のカリウム濃度が高くなり、手足や唇のしびれ、吐き気、倦怠感、胸が苦しいなどの症状がみられるようになります。高カリウム状態が続くと心臓が止まることもあるので十分な注意が必要です。
まとめ
腎不全になると、上記したような症状がいくつか組み合わさってみられるようになると言われています。しかしながら、自覚症状が現れにくい場合もあるので、健康診断での尿検査などを利用するなどして、定期的に腎臓機能をチェックするようにしましょう。また、上記した症状があると自覚された方は、早めに専門医に相談するようにしてください。