冬場になると感染の猛威をふるうインフルエンザですが、身近で感染者が出ると、次は自分なのでは?と不安になりますね。もしもインフルエンザになったかなと思ったら、病院で検査を受けて確定診断をしますが、どのように病院では検査をするのでしょうか?ここでは、インフルエンザの検査方法をご紹介します。
簡易キットで検査をする方法
病院に行くとインフルエンザの可能性がある場合は、ほかの患者さんとは隔離され、待合室で待機します。診察の順番が回ってくると、診察を受けすぐに検査を行います。この検査は綿棒のようなもので、鼻の奥、もしくはのどの奥をぬぐって、ウイルスを綿棒に付着させます。これを検査室に持っていき、専用の検査キットにセットします。
この方法では、綿棒でとったものに試薬を付けてそれを検査キットに乗せます。そして陽性ラインが出るかどうかで判断をします。
検査は約15分程度でできます。鼻の奥やのどの奥を少し拭う程度なので、患者さんの負担にもなりません。
この検査方法にはデメリットもあり、インフルエンザを発症してから、まだ時間がたっていない場合には、陰性と出てしまう可能性があるということです。この検査をする場合は、発症して12時間後が理想的です。検査の費用は、3割負担の場合、約1000円程度になります。これに初診料などがプラスされます。
酵素免疫法
専用の機械を用いて、ウイルスがいるかどうか検査する方法です。機械の判定なので、ウイルスの量が少量である場合、またインフルエンザ初期である場合でも診断が可能です。検査の材料になるものは、のどや鼻の拭い液です。検査は約10分程度でできます。
血清抗体検査
発症して7日以内と回復した時の2回、血液検査を行い、ウイルスの抗体が出来ているかどうかを調べます。検査結果が出るまでに2週間ほどかかります。
ウイルス分離検査
のどやうがい液、鼻かみ液などを用いて、ウイルスを検査します。他のウイルスが混じらないように無菌操作という特別な技術が必要になります。発症後3日以内に検査をして結果は5日から10日かかります。時間はかかりますが、精度の高い方法です。
RT-PCR法
ウイルスの「特異的RNA」というものを調べる方法です。すべての病院で行えるわけではなく、遺伝子を取り扱うような施設でのみ検査ができます。
まとめ
インフルエンザで主に行われる検査は簡易キットでの検査と、酵素免疫法で機械を用いて行われる方法です。どちらも短時間で判定できる便利な検査です。
また、インフルエンザの検査については、こちらでも詳しく紹介しています。