皮膚の異常でよく知られているのは蕁麻疹でしょう。赤く腫れあがりかゆみを伴うのが特徴です。原因はさまざまにあり、大別してアレルギー性の蕁麻疹と非アレルギー性の蕁麻疹に分類できます。
それぞれの原因によって治療法や対処法が変わってきます。蕁麻疹にはどのような対処法や治療法があるのかを紹介していきます。
治療法
アレルギー性の蕁麻疹の場合、一番の方法はアレルゲンから遠ざかること、アレルゲンを取り除くことです。
ただ、難しいのは食物アレルギーによる蕁麻疹で、この場合、アレルゲンをすでに体内に取り込んでしまっているため、原因を除去することは難しく投薬によって蕁麻疹を治療する方法が取られます。
とくに数時間以上経過しても全く症状が改善されない場合は投薬治療が必要になってきます。
非アレルギー性の蕁麻疹の場合、原因は温度差によるもの、汗をかくのが原因のもの、鞄や衣服が擦れることで起きるものなど、いくつも考えられます。
また、かゆみを伴わないこともあります。大抵の場合は、数時間以内で症状が改善されますが、数日経過しても改善されないときは、投薬治療が必要になります。
対処法
蕁麻疹が表れた場合、応急手当をすることで症状が改善されます。このとき注意するのが体温を上げないように注意することです。体温が上がると蕁麻疹はひどくなる傾向があります。
そのため、極力動かないように努め、患部を冷やすと効果的です。ただし、寒冷蕁麻疹の場合は患部を冷やすとかえって症状が悪化してしまうので、体を安静に保つのみに努めましょう。
蕁麻疹での投薬治療は、基本的に抗ヒスタミン薬が中心となります。内服タイプの抗ヒスタミン薬によって症状を緩和させていくことができます。
蕁麻疹が酷く、非常に強いかゆみを伴う場合はステロイド外用薬などが処方されることもあります。
蕁麻疹を予防する方法は?
蕁麻疹を予防する方法は、自分の体質を把握することが必要です。何かしらのアレルギーを持っていないか、どのような状況で蕁麻疹が起きやすいかなどをしっかりと把握しておく必要があります。
蕁麻疹の原因が分かったら、その原因となるものや状況を避けるようにすることが蕁麻疹予防となります。
アレルギーの場合は、どの食べ物を口にしたときに蕁麻疹が出たのか、ハウスダストアレルギーや動物アレルギーをがないかなどを把握しておきましょう。
アレルギーとなるものは人の数だけ存在すると言われているので、しっかりとアレルギー検査を受けておくのも良いでしょう。
非アレルギーの場合、太陽光、皮膚が擦れる、体温や気温の上昇が原因、気温の低下が原因、汗が原因、ストレスが原因など多岐にわたっています。そのため、どのような状況で蕁麻疹が起きたのかを把握しておく必要があります。
まとめ
今回は、蕁麻疹の治療法・対処法について解説してきました。自分の体質がどのようなものかを知って、蕁麻疹の予防をしてくようにしましょう。