
夏の炎天下での作業や部活中、立ちくらみや筋肉のこむらがえり、頭痛、吐き気などといった症状がみられたら、熱中症かもしれません。熱中症の症状で鼻血が出る場合もあります。今回は、熱中症で鼻血が出る原因と対処法についてまとめます。
原因
熱中症は、高温の環境下で発汗がうまくできず、体に熱がこもってしまうことで起こる障害の総称です。
体に熱がこもるとは、体が熱を発散できず、体温が上昇した状態です。異常に体温が上昇すると、体は正常な体温に戻そうとして、血管は拡がります。もちろん、鼻の粘膜の毛細血管も拡がります。
鼻の中は粘膜で覆われている部分が多く、そこには毛細血管が網目のように張りめぐらされています。粘膜は柔らかく、薄いため出血しやすい場所です。
そのため、熱中症で、体温を下げようと鼻粘膜の毛細血管が拡がり、毛細血管の血液量が急に増えることで血管が切れ、出血することがあります。
対処法
熱中症で鼻血が出たときの対処は、鼻血を止めるための対処と熱中症への対処を行う必要があります。
熱中症によって、鼻血が出ている場合、原因である熱中症が改善されなければ、鼻血は止まりにくいと考えられます。
また、熱中症の症状はみるみる悪化してしまうため、対処は迅速に行う必要があります。
鼻血を止める
- 鼻血を止める方法をご紹介します。
- まずは、椅子などに座りましょう。
- 少しうつむきます。
- 血がドバドバ出るようでなければ、鼻を5~10分つまみます。
- 鼻をつまみながら、冷たいタオルやアイスノンなどで冷やします。(血管が縮まって血が止まりやすくなります)
*うつむいた時に鼻血がドバドバ出て出血量が多い場合は、緊急で病院へ行きましょう。
熱中症への対処
まず、クーラーの効いた部屋や日陰など涼しい環境へ移動しましょう。
体を冷やす
体を冷たいタオルやアイスノンなどで冷やしましょう。このとき、太い血管(動脈)が通っているわきの下や首のまわり、脚の付け根などを冷やすと効果的です。そして、鼻血が出ているので、鼻も冷やしましょう。
冷たいタオルを使用する場合、タオルがあたたかくなってしまうと、熱を逃がしにくくなってしまうため、常にタオルは冷たい状態にしましょう。
また、アイスノンなど保冷剤や氷嚢を使用する場合は、タオルをまいて使用しましょう。直接皮膚に当たると低温火傷を起こす原因となりますので、注意しましょう。
水分を補給する
経口補水液やスポーツドリンクで水分を補給しましょう。熱中症の場合、水分とともにミネラルも失われているため、水分補給には、水よりも経口補水液やスポーツドリンクなどのミネラルを同時に補給できるものがよいですね。
まとめ
熱中症で鼻血が出た場合、その他の症状も現れる可能性もありますので、迅速に熱中症の対処が必要です。熱中症は急激に状態が悪化しますので、状態によっては、救急車にて病院へ行くことも必要です。