
夏が近づいて暑さが本格的になってくると、気になるのは熱中症です。大人で健康ならば「ちょっと具合が悪くなるだけ」と思っている人もいますが、その重症度によっては後遺症が残ることもあります。どんなときに熱中症の後遺症が残るのか、その可能性と症状について考えてみたいと思います。
目次
熱中症とは
熱中症は暑さで体温コントロールがうまく出来なくなり、熱が溜まって急激に体温が上昇することが原因で起こります。以前は日射病とか熱射病と呼ばれていました。
熱中症はⅠ度からⅢ度まであり、Ⅰ度の場合は体温を調節する体温中枢はまだ機能していますが、程度が進むと体温中枢がうまく働けなくなり、Ⅲ度ではほとんど働かなくなった状態になります。
Ⅰ度
熱中症の初期症状にあたります。顔が赤くなったり、こむら返りが起こる、元気がなくなるなどの症状が起こります。
Ⅱ度
めまい感、疲労感、虚脱感など全身状態が悪くなります。
Ⅲ度
大変危険な状態です。顔色が青白くぐったりして水分を摂ることが出来ない、意識がない、けいれんを起こすなどの症状が出たらすぐに病院へ行ってください。
熱中症の後遺症が残る可能性
軽い後遺症
軽い熱中症でも後遺症が残ることがあります。熱によって体にダメージを受けてしまうためです。筋肉中の細胞が損傷を受けると、筋肉痛や関節痛が起こります。
これは筋肉中のミオグロビンと呼ばれる物質が血液中に流出してしまうために起こります。ミオグロビンは血液から酸素を受け取り筋肉へ渡す役割をしています。
これが少なくなると筋肉に酸素が行き渡らなくなって、関節痛や体のだるさなどが起こってしまうのです。
その他にも熱中症によって体温調節を司る自律神経のバランスが崩れ、頭痛や耳鳴りなどが起こる場合があります。これらの後遺症はだいたい2週間から1カ月くらいの間現れます。
体のバランスが元に戻れば後遺症も自然に改善していきますので、とにかく安静にして無理をしないようにしましょう。
重症化した後遺症
脳内の温度が体温を超えると脳の機能低下が起こります。40°Cを超えると脳の神経細胞の死滅が始まります。
どのくらいの温度帯でどれだけの時間高温の状態になっていたかで症状のレベルが決まります。重度の場合は重い後遺症を残すこともあるのです。
後遺症一覧
2週間から1カ月くらい続くもの
- 頭痛
- 倦怠感
- 食欲不振
- 耳鳴り
- 熱がこもる感じ
- 筋肉痛
- 関節痛
- 体力の低下
重度の後遺症
- 腎障害
- 脳障害
- 多機能障害
最後に
今回は、熱中症の後遺症について見てきました。重度の熱中症になると最悪の場合、死亡することもあります。助かっても重い後遺症を残すことがあるので初期症状のうちに適切な処置をし、ひどいと感じたら迷わず病院へ行きましょう。