
日本人のおよそ3人に1人が発症して言われるほど花粉症は国民病となっています。症状には個人差がありますが、花粉症の症状が現れると日常生活に支障をきたすことも多く、大きな問題となっています。
花粉症に罹らない地域は花粉症患者にとっては理想的な生活環境と言えるでしょう。今回は、そのような理想の地域と言われている沖縄や北海道における花粉症について説明します。
沖縄に花粉症はないの?
日本の花粉症といえばスギ花粉によって引き起こされるものが有名で、平成20年のデータによれば、花粉症全体の89%がスギ花粉に対する花粉症と報告されています。
スギ花粉に対する花粉症がこれほど多い理由の1つは、植生するスギの数が増えすぎてしまったためです。
これは、木材として広く日本で利用されてきたスギが広く日本本土に広く植林され、その後の林業の衰退によって森林放置によって引き起こされました。
ところが、沖縄ではこのような大規模なスギの植林が行われなかったため、森林面積に対するスギの人工林が占める割合は平成24年のデータで0.2%たらずとなっています。
また、本土からも距離があるため、スギ花粉が沖縄まで飛来することもほぼありません。ですので、スギ花粉が極端に少ない地域のため、花粉症の症状が出にくくなっていることが言えそうです。
ただし、スギ以外の花粉による花粉症の症状が出る可能性がないわけではなく、特にイネ科の花粉による花粉症を発症する人は、沖縄に行くとススキの花粉による花粉症が発症する可能性があるとの指摘がされています。
北海道ではどうなの?
それでは、日本の北端、北海道ではどうなのでしょうか?北海道には、広大な森林があり、2014年のデータではそのうち27%が人工林になっています。
ただし、本土と違い、植林に使われる木はトドマツやカラマツがほとんどで、北海道の森林の内、スギが占める割合は0.6%にすぎません。
ですから、沖縄同様、スギ花粉症の人は花粉症を発症する可能性はかなり低くなると期待されます。ただし、スギ以外の花粉に対する花粉症が現れる可能性は無くなりません。
実際に、北海道では5〜6月を中心に花粉が飛散するシラカバに対する花粉症が近年増加しているようです。その他にも、イネ科の植物やキク科のヨモギに対する花粉症も北海道では発症する可能性があります。
まとめ
沖縄、北海道では日本時の花粉症の主要な原因であるスギがあまり植林されてこなかったためスギ花粉に対する花粉症が発症する可能性は低くなります。
ただし、それ以外の植物に対する花粉症の発症は十分引き起こされる可能性がありますので、そのことを十分念頭に入れておくことが必要でしょう。
では、次は花粉症の予防法について見ていきましょう。