
インフルエンザ菌感染症は、名前だけを聞くとインフルエンザと関係があるように思われるかもしれませんが、全く無関係のものです。ここでは、インフルエンザ菌が引き起こす感染症には、どのようなものがあるのかを紹介していきます。
インフルエンザ菌とは
インフルエンザ菌は、1800年代に発見された細菌で、インフルエンザの原因菌だと考えられていました。
ですが、その後の研究によって、インフルエンザの原因菌はインフルエンザウイルスであると判明しました。そして、インフルエンザ菌という名前だけが残る形になりました。
インフルエンザ菌は、鼻の奥に存在しており、年齢や性別を問わず誰でも保有している常在菌の1つです。
健康な状態であれば、インフルエンザ菌は増加することなく大人しいものですが、免疫力が低下すると、途端に悪さをするようになります。
中でも悪質なものは、b型インフルエンザ菌と呼ばれているもので敗血症や髄膜炎、肺炎といった病気を引き起こします。
また、5歳未満の子供や免疫力が低下した高齢者がかかりやすく、子供では髄膜炎になる割合が高く、高齢者ではどの感染症も発症しやすい傾向にあります。
インフルエンザウイルスとの違い
インフルエンザ菌とインフルエンザウイルスの違いとしては、常在菌かどうかという点が挙げられます。
通常のインフルエンザは、ウイルスに感染することで発症するのに対して、インフルエンザ菌は免疫力の低下が主な原因となって発症します。
インフルエンザ菌感染症について
インフルエンザ菌が引き起こす感染症は多種多様なので、感染症ごとに症状は変わってきますが、共通して言えるののは、ひどい鼻づまりや中耳炎を引き起こしやすいということです。
インフルエンザ菌は、鼻の奥に存在している細菌のため、そのような症状が出やすいのです。
また、インフルエンザ菌の活動は、冬の間にピークを迎えます。これが季節性のインフルエンザと間違われた最大の要因でしょう。
治療のためには、医療機関で抗菌薬を処方してもらう必要があります。症状が軽い場合は、飲み薬が処方され、重い場合には注射による投与が行なわれます。
インフルエンザ菌感染症にならないために
インフルエンザ菌感染症を予防するためには、ワクチン接種が有効です。「Hibワクチン」というワクチンを接種することで発症を抑えられるという研究結果もあります。
最後に
インフルエンザ菌の活動ピークは冬に見られることから、感染症が発症しても季節性インフルエンザと誤解するかもしれません。
インフルエンザの予防接種を受けたのにも関わらず、高熱や痙攣、嘔吐や咳、鼻づまりといった症状が見られるなら、インフルエンザ菌感染症を発症している可能性があります。